今月の症例集|広島市南区の歯医者・歯科|やまだ矯正歯科クリニック

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今月の症例集
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その月に動的矯正治療(歯を動かす治療)を終了した症例から1症例をご紹介しています。

▼30歳女性の症例
<2018年4月> 上顎左右側切歯舌側転位を伴うAngleⅡ級2類
上顎左右側切歯舌側転位、過蓋咬合
主訴
上の2番目の歯が内側に入っている
診断結果
上顎左右側切歯舌側転位を伴うAngleⅡ級2類、下顎後退症、過蓋咬合、上下顎大臼歯関係Ⅱ級

治療方法:

上顎左右第一小臼歯を抜歯し、上下顎叢生の改善、上顎前歯の後退、永久歯列の整列、咬合の確立を行う

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

上顎左右第一小臼歯を抜歯し上下顎マルチブラケット装置、上顎ヘッドギアを用いて上下顎叢生の改善、上顎前歯の後退、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(25ヵ月)。上下顎大臼歯関係はⅡ級仕上げとなります。

治療前

上顎左右側切歯舌側転位、過蓋咬合が認められ、上下顎大臼歯関係は著しいⅡ級でした。

治療後

上顎左右第一小臼歯を抜歯し過蓋咬合を改善、緊密な咬合状態を獲得することができました。大臼歯関係はⅡ級仕上げです。

治療の費用

¥617,000
メリット
叢生、過蓋咬合が改善し緊密な噛み合わせを獲得することができました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
上顎左右小臼歯を抜歯した。
治療期間 / 治療回数
2年6ヵ月(歯を動かした期間25ヵ月) / 39回
▼7歳女性の症例
<2018年5月> 上顎前突症(下顎後退症)傾向を伴う上下顎永久歯萌出余地不足
上下顎永久歯萌出余地不足、上顎中切歯捻転
主訴
前歯がでこぼこしている
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上顎前突症(下顎後退症)傾向を伴う上下顎永久歯萌出余地不足、上下顎大臼歯関係Ⅱ級

治療方法:

上顎歯列弓を拡大し上顎の後退、下顎の前方成長を行った後、永久歯列の整列、咬合の確立を行う

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓の側方拡大ならびに下顎の前方成長促進を行いました(7ヵ月)。
(2)その後上顎セクショナルアーチを用いて上顎4前歯の整列を行いました(5ヵ月)。
(3)機能的矯正装置を用いて上顎の後退、下顎の前方成長によりⅡ級を改善しました(17ヵ月)。
(4)第二大臼歯萌出後上顎ヘッドギア、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(21ヵ月)。

治療前

上顎前突症(下顎後退症)傾向を伴う上下顎永久歯萌出余地不足(前歯部叢生)が認められました。上下顎大臼歯関係Ⅱ級でした。

治療後

非抜歯で緊密な噛み合わせを獲得することができました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。

治療の費用

¥724,000
メリット
非抜歯で緊密な噛み合わせを獲得することができました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
治療期間が長くなり費用がかさんだ。
治療期間 / 治療回数
8年11ヵ月(歯を動かした期間50ヵ月) / 79回
▼13歳女性の症例
<2018年6月> 上顎右2、下顎左右2の先天的欠如ならびに右犬歯反対咬合を伴う上顎前歯部叢生
上顎右乳犬歯が残存し、右犬歯が反対咬合
主訴
前歯がでこぼこしている
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上顎右2、下顎左右2の先天的欠如ならびに右犬歯反対咬合を伴う上顎前歯部叢生、上下顎大臼歯関係Ⅰ級

治療方法:

矮小歯の上顎左2、上顎右乳犬歯を抜歯し、反対咬合の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)矮小歯の上顎左2、上顎右乳犬歯を抜歯し、上顎リンガルアーチを用いて上顎右3を唇側移動したのち、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎前歯叢生を改善、上下顎の歯並びと噛み合わせを整えました(27ヵ月)。

治療前

上顎左2は矮小歯、上顎右乳犬歯が残存して、右犬歯反対咬合を伴う叢生が認められます。

治療後

上顎左右犬歯が2番目の位置に並んでいますが見た目的にも整った緊密な噛み合わせを獲得することができました。

治療の費用

¥610,000
メリット
形態的に問題のあった上顎左2を抜歯して上顎左右2番の位置に3番を整列できたので補綴処置(人工物)を回避できました。
デメリット
上顎左右2番の位置に3番(犬歯)を整列したので形態的に若干違和感が残った。
治療期間 / 治療回数
3年3ヵ月(歯を動かした期間27ヵ月) / 30回
▼6歳男性の症例
<2018年7月> 下顎側切歯舌側転位を伴う上下顎永久歯萌出余地不足(非抜歯)
下顎側切歯舌側転位、上下顎永久歯萌出余地不足
主訴
下の歯のでこぼこ
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
下顎側切歯舌側転位を伴う上下顎永久歯萌出余地不足、上下顎大臼歯関係Ⅱ級

治療方法:

上下顎歯列弓を拡大し上顎大臼歯の後退を行った後、永久歯列の整列、咬合の確立を行う

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓の側方拡大を行いました(14ヵ月)。
(2)上顎セクショナルアーチを用いて上顎4前歯の整列を行いました(6ヵ月)。
(3)下顎第二乳臼歯交換時に下顎リンガルアーチを用いて保隙したのち、
(4)上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎の歯並びと噛み合わせを整えました(12ヵ月)。

治療前

下顎側切歯舌側転位を伴う上下顎永久歯萌出余地不足です。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。

治療後

非抜歯で緊密な噛み合わせを獲得することができました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。

治療の費用

¥676,000
メリット
非抜歯で緊密な噛み合わせを獲得することができました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
治療期間が長くなり費用がかさんだ。
治療期間 / 治療回数
7年6ヵ月(歯を動かした期間32ヵ月) / 67回
▼10歳女性の症例
<2018年8月> 上顎角型歯列弓を伴う前歯部反対咬合(非抜歯)
前歯部反対咬合、上顎角型歯列弓
主訴
受け口
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上顎角型歯列弓を伴う前歯部反対咬合、上下顎大臼歯関係Ⅰ級

治療方法:

反対対咬合、上顎歯列弓形態を改善し、永久歯列になって歯列の整列、咬合の確立を行う

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎リンガルアーチ、上顎セクショナルアーチを用いて上顎4前歯を唇側移動し歯列弓を整列し、反対咬合を改善しました(6ヵ月)。
(2)その後側方歯の交換を観察。
(3)身長の伸びが止まった後、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎の歯並びと噛み合わせを整えました(21ヵ月)。

治療前

上顎前歯は捻転し歯列の形態は角型で前歯部反対咬合です。反対咬合による下顎前歯唇側歯肉退縮が認められます。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。

治療後

反対咬合は改善し、非抜歯で緊密な咬合状態を獲得することができました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥590,000
メリット
全体的に緊密な噛み合わせを獲得できたと同時に上顎の後退感は改善し側貌も著しく改善しました。
デメリット
治療期間が長くなり費用がかさんだ。
治療期間 / 治療回数
5年1ヵ月(歯を動かした期間27ヵ月) / 36回
▼7歳女性の症例
<2018年9月> 上顎中切歯捻転、上下顎永久歯萌出余地不足を伴う上顎前突症(非抜歯)
上顎中切歯捻転、上下顎永久歯萌出余地不足
主訴
上の歯が斜めになっている
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上顎中切歯捻転、上下顎永久歯萌出余地不足を伴う上顎前突症、上下顎大臼歯関係Ⅱ級

治療方法:

上顎歯列弓を拡大し上顎の後退、下顎の前方成長を行った後永久歯列の整列、咬合の確立を行う

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓の側方拡大を行いました(4ヵ月)。
(2)上顎セクショナルアーチを用いて上顎4前歯を整列しました(3ヵ月)。
(3)機能的矯正装置を用いて上顎の後退、下顎の前方成長によりⅡ級を改善しました(7ヵ月)。
(4)その後側方歯の交換を観察、第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎の歯並びと噛み合わせを整えました(25ヵ月)。

治療前

上顎左右中切歯は著しい相対捻転を示し、上下顎永久歯萌出余地不足を伴う上顎前突症(下顎後退症)です。

治療後

上下顎大臼歯関係Ⅰ級
非抜歯で緊密な咬合状態を獲得することができました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。

治療の費用

¥650,000
メリット
非抜歯で緊密な噛み合わせを獲得することができました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
治療期間が長くなり費用がかさんだ。
治療期間 / 治療回数
8年4ヵ月(歯を動かした期間39ヵ月) / 55回
▼5歳男性の症例
<2018年10月> 下顎左方偏位を伴う骨格性下顎前突症(非抜歯)
前歯部反対咬合ならびに下顎の左方偏位
主訴
上下のかみ合わせがずれている
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
下顎左方偏位を伴う骨格性下顎前突症(非抜歯)

治療方法:

反対咬合、下顎の側方偏位を改善し、永久歯列になって歯列の整列、咬合の確立を行う

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎リンガルアーチを用いて上顎乳前歯を唇側移動し乳歯反対咬合を改善しました(9ヵ月)。
(2)機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓の側方拡大を行いました(8ヵ月)。
(3)上顎セクショナルアーチを用いて上顎4前歯を整列しました(11ヵ月)。
(4)側方歯の交換を観察
(5)第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎の歯並びと噛み合わせを整えました(7ヵ月)。

治療前

下顎の左方偏位により前歯部から左側臼歯部に反対咬合(交叉咬合)
上顎歯列弓狭窄

治療後

上下顎大臼歯関係Ⅰ級
非抜歯で緊密な咬合状態を獲得することができました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。

治療の費用

¥768,000
メリット
反対咬合、下顎の偏位も改善され、全体的には緊密な噛み合わせを獲得することができました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
治療期間が長くなり費用がかさんだ。
治療期間 / 治療回数
9年3ヵ月(歯を動かした期間35ヵ月) / 68回
▼9歳女性の症例
<2018年11月> 上下顎前歯部叢生を伴う上顎前突症(下顎後退症)
(上下顎小臼歯抜歯)
上下顎の著しい永久歯萌出余地不足(叢生)を伴う上顎前突症(著しい下顎後退症)、過蓋咬合
主訴
上の歯が出ている
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上下顎永久歯萌出余地不足を伴う上顎前突(下顎後退症)、過蓋咬合

治療方法:

上顎歯列弓を拡大し上顎の後退、下顎の前方成長を行った後永久歯列の整列、咬合の確立を行う

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎拡大床装置を用いて側方拡大しました(4ヵ月)。
(2)上顎セクショナルアーチを用いて上顎4前歯を整列しました(4か月)。
(3)機能的矯正装置を用いて上顎の後退、下顎の前方成長促進によりⅡ級の改善を行いました(28か月)。
(4)第二大臼歯萌出後、上下顎小臼歯を抜歯し上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎の歯並びと噛み合わせを整えました(38か月)。

治療前

上下顎の著しい永久歯萌出余地不足(叢生)、上下顎歯列弓狭窄、上顎前突症(著しい下顎後退症)、過蓋咬合、上下顎大臼歯関係はⅡ級です。

治療後

上下顎大臼歯関係Ⅰ級
上下顎前歯の唇側傾斜も改善し緊密な咬合状態を獲得することができました。
見た目的にも整った仕上がりとなりました。

治療の費用

¥764,000
メリット
全体的に緊密な噛み合わせを獲得できたと同時に下顎の後退感は改善し側貌も著しく改善しました。
デメリット
治療期間が長くなり費用がかさんだ。
治療期間 / 治療回数
8年7ヵ月(歯を動かした期間74ヵ月) / 84回
▼8歳女性の症例
<2018年12月> 上下顎前歯部叢生(非抜歯)
上顎中切歯捻転・唇側転位、上下顎永久歯萌出余地不足(叢生)
主訴
上の前歯が捻転している
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上顎中切歯捻転・唇側転位を伴う上下顎永久歯萌出余地不足、大臼歯関係Ⅱ級

治療方法:

上顎歯列弓を側方拡大し上顎大臼歯の後退を行った後、永久歯列の整列、咬合の確立を行う

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)機能的矯正装置を用いて上下顎歯列を側方拡大しました(11ヵ月)。
(2)上顎ヘッドギアを用いてⅡ級の改善を行いました(18ヶ月)。
(3)第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎の歯並びと噛み合わせを整えました(14ヶ月)。

治療前

上顎中切歯捻転・唇側転位、上下顎前歯部叢生、大臼歯関係Ⅱ級です。

治療後

上下顎大臼歯関係Ⅰ級
上下顎前歯の叢生も改善し緊密な咬合状態を獲得することができました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。

治療の費用

¥655,000
メリット
歯列弓を側方拡大することで非抜歯で緊密な噛み合わせを獲得できました。
デメリット
治療期間が長くなり費用がかさんだ。
治療期間 / 治療回数
6年5ヵ月(歯を動かした期間33ヵ月) / 62回
▼9歳女性の症例
<2019年1月> 上顎永久歯萌出余地不足(上顎小臼歯抜歯)
上顎左右犬歯萌出方向異常
主訴
上の犬歯が前のほうに生えそう
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上顎左右犬歯萌出方向異常を伴う永久歯萌出余地不足(叢生)、上顎歯列正中の右方偏位、大臼歯関係Ⅱ級

治療方法:

上顎左右犬歯萌出方向の改善、上顎歯列正中の右方偏位の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎左右第一小臼歯を抜歯し上顎リンガルアーチを用いて左右犬歯の移転を改善しました(30ヶ月)。
(2)第二大臼歯萌出後、下顎非抜歯で上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎の歯並びと噛み合わせを整えました(32ヶ月)。

治療前

上顎左右犬歯の近心移転歯を伴う著しい上顎永久歯萌出余地不足が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。

治療後

上顎左右第一小臼歯を抜歯となりましたが緊密な咬合状態を獲得することができました。
大臼歯関係はⅡ級仕上げです。

治療の費用

¥815,000
メリット
上顎6前歯を通常の順番に整列でき、見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
上顎犬歯の移転を改善するために治療期間が長くなりました。
治療期間 / 治療回数
8年8ヵ月(歯を動かした期間62ヵ月) / 86回
▼8歳男性の症例
<2019年2月> 上下顎永久歯萌出余地不足を伴う上下顎前突症(上下顎小臼歯抜歯)
上下顎永久歯萌出余地不足と口元の突出感が認められます。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。
主訴
顎が小さく歯が並びそうにない
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上下顎永久歯萌出余地不足を伴う上下顎前突症、上下顎大臼歯関係Ⅱ級、安静時口唇閉鎖不全

治療方法:

上顎の後方移動、大臼歯関係Ⅱ級の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)機能的矯正装置を用いて上顎の後方移動を行った(11か月)のち、
(2)上顎ヘッドギアを用いて大臼歯関係Ⅱ級の改善を行った(26か月)。
(3)第二大臼歯萌出後、上下顎小臼歯を抜歯し上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎の歯並びと噛み合わせを整えました(24か月)。

治療前

上下顎の唇側傾斜、上下顎永久歯萌出余地不足が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。

治療後

上顎左右第一小臼歯を抜歯し上下顎前歯の後退を図り、緊密な咬合状態を獲得することができました。大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥706,000
メリット
全体的に緊密な噛み合わせを獲得できたと同時に上下顎前歯を後退できたことで口も閉じやすくなりました。
デメリット
治療期間が長くなり費用がかさんだ。
治療期間 / 治療回数
9年9ヵ月(歯を動かした期間61ヵ月) / 69回
▼15歳女性の症例
<2019年3月> 上顎左右側切歯先天的欠如を伴う上顎空隙歯列弓(非抜歯)
上顎左右側切歯が先天的欠如しているために上顎前歯部から小臼歯部にかけて6か所空隙が認められます。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。
主訴
前歯にすき間がある
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上顎左右側切歯先天的欠如に伴う上顎空隙歯列弓。上下顎大臼歯関係は右Ⅰ級、左Ⅱ級です。

治療方法:

上顎臼歯の近心移動による空隙の閉鎖、永久歯列の整列、咬合の確立、大臼歯関係Ⅱ級仕上げ

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎マルチブラケット装置、パラタルアーチを用いて上顎犬歯の前方移動を行った(12か月)のち、
(2)上顎犬歯遠心にインプラントアンカーを植立し臼歯部の近心移動を行いつつ、 下顎マルチブラケット装置を追加し下顎は非抜歯で上下顎の歯並びと噛み合わせを整えました(27か月)。大臼歯関係はⅡ級仕上げとなります。

治療前

上顎左右側切歯が先天的欠如しているために上顎前歯部から小臼歯部にかけて6か所空隙が認められます。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。

治療後

上顎臼歯を近心移動しすべての空隙を閉じることができ、人工物で空隙の補綴をせずにすみました。大臼歯関係はⅡ級仕上げとなりました。

治療の費用

¥672,000
メリット
上顎臼歯を近心移動しすべての空隙を閉じることができ、人工物で空隙の補綴をせずにすみました。
デメリット
上顎側切歯部に犬歯が並ぶので若干違和感があるかも知れません。その場合は犬歯の先を少し形態修正します。
治療期間 / 治療回数
3年7か月(歯を動かした期間39か月) / 46回
▼24歳女性の症例
<2019年4月> 上下顎前歯部の著しい叢生を伴う上顎前突症(下顎後退症)(小臼歯抜歯)
上下顎永久歯萌出余地不足と口元の突出感が認められます。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。
主訴
上の歯が出ている
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上下顎前歯部の著しい叢生を伴う上顎前突症(下顎後退症)、上下顎歯列弓狭窄、過蓋咬合、上下顎大臼歯関係Ⅱ級

治療方法:

上下顎小臼歯抜歯による叢生の改善、上顎前歯をできる限り後退させ、大臼歯関係Ⅱ級の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

上顎左右第二小臼歯が矮小歯のため、同歯を抜歯、下顎は左右第一小臼歯を抜歯し、上顎インプラントアンカーを植立、上顎マルチブラケット装置、 パラタルアーチを用いて上下顎前歯をできる限り後退させて上下顎の歯並びと噛み合わせを整えました(31か月)。大臼歯関係はⅠ級です。

治療前

上下顎前歯の著しい叢生、唇側傾斜、過蓋咬合が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。

治療後

上下顎左右小臼歯を抜歯し上下顎前歯の叢生の改善、過蓋咬合の改善、上顎前歯を十分に後退でき、緊密な咬合状態を獲得することができました。大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥647,000
メリット
全体的に緊密な噛み合わせを獲得できたと同時に上下顎前歯を後退できたことで口も閉じやすくなりました。
デメリット
上下顎小臼歯を抜歯せざるを得なかった。
治療期間 / 治療回数
3年7か月(歯を動かした期間31か月) / 34回
▼8歳女性の症例
<2019年5月>上顎中切歯舌側傾斜、上下顎永久歯萌出余地不足を伴う上顎前突症(下顎後退症)(非抜歯)
上顎中切歯が舌側傾斜し過蓋咬合で上下顎大臼歯関係はⅡ級です(所謂アングルⅡ級2類咬合です)。また上下顎永久歯萌出余地不足が認められます。
主訴
前歯の両隣がとび出ている
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上顎中切歯舌側傾斜、上下顎永久歯萌出余地不足を伴う上顎前突症(下顎後退症)、過蓋咬合、上下顎大臼歯関係Ⅱ級

治療方法:

上下顎歯列弓の側方拡大、上顎の後退、下顎の前方成長促進による大臼歯関係Ⅱ級の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)機能的矯正装置を用いて上下顎歯列を側方拡大しました(6ヵ月)。
(2)機能的矯正装置を用いて上顎の後退、下顎の前方成長促進によりⅡ級の改善を行いました(8か月)。
(3)上顎第二乳臼歯交換時に上顎ヘッドギアを用いて保隙(5か月)。
(4)第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎の歯並びと噛み合わせを整えました(16ヶ月)。

治療前

上顎中切歯が舌側傾斜し過蓋咬合で上下顎前歯部に叢生が認められます。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。

治療後

上下顎大臼歯関係Ⅰ級となり、過蓋咬合は改善され、非抜歯で緊密な咬合状態を獲得することができました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。

治療の費用

¥675,000
メリット
非抜歯で緊密な噛み合わせを獲得することができました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。過蓋咬合を改善することで将来の歯周疾患の予防にもなると思われます。
デメリット
治療期間が長くなり費用がかさんだ。
治療期間 / 治療回数
6年8か月(歯を動かした期間35か月) / 64回
▼9歳女性の症例
<2019年6月> 上顎歯列弓狭窄、右側臼歯部反対咬合を伴う上下顎永久歯萌出余地不足(小臼歯抜歯)
上下顎永久歯萌出余地不足と右側臼歯部反対咬合が認められます。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。
主訴
歯の生えるすき間が不足している
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上顎歯列弓狭窄、右側臼歯部反対咬合を伴う上下顎永久歯萌出余地不足、上下顎大臼歯関係Ⅱ級

治療方法:

上顎歯列弓の前後的、側方的拡大、上下顎小臼歯抜歯による萌出余地不足の解消、大臼歯関係Ⅱ級の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎床拡大装置を用いて歯列の側方拡大を行い臼歯部反対咬合の改善を行いました(1か月)。
(2)上顎リンガルアーチを用いて上顎右2番の唇側移動を行たのち上顎セクショナルアーチを用いて4前歯を整列(12か月)。
(3)第二大臼歯萌出後、上下顎左右小臼歯を抜歯し上下顎マルチブラケット装置、上顎ヘッドギアを用いて上下顎の歯並びと噛み合わせを整えました(23ヶ月)。

治療前

上顎歯列弓狭窄し右側臼歯部が反対咬合です。また、上下顎永久歯萌出余地不足が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。

治療後

上下顎左右小臼歯を抜歯し上下顎前歯の叢生の改善、緊密な咬合状態を獲得することができました。大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥674,000
メリット
右臼歯部反対咬合が改善され、全体的には緊密な噛み合わせを獲得することができました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
上下顎小臼歯を抜歯せざるを得なかった。
治療期間 / 治療回数
10年1か月(歯を動かした期間36か月) / 61回
▼15歳女性の症例
<2019年7月> 上下顎前歯唇側傾斜、下顎歯列正中右方偏位を伴う上顎前突症(小臼歯抜歯)
上下顎前歯の著しい唇側傾斜、下顎歯列正中は約2mm右方偏位が認められます。安静時口唇閉鎖が難しく、上下顎大臼歯関係はⅡ級です。
主訴
上の前歯が出ていて口が閉じにくい
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上下顎前歯唇側傾斜ならびに下顎歯列正中右方偏位(約2m)を伴う上顎前突症、安静時口唇閉鎖不全、上下顎大臼歯関係Ⅱ級

治療方法:

上顎左右第一小臼歯、下顎左第一小臼歯を抜歯し、上顎前歯の後退、歯列正中の偏位改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎左右第一小臼歯、下顎左第一小臼歯抜歯し上下顎マルチブラケット装置、上顎ヘッドギアを用いて上顎前歯の唇側傾斜の改善と後退、歯列正中の偏位改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う(21ヶ月)。上下顎大臼歯関係は右側Ⅱ級、左側Ⅰ級仕上げ。

治療前

上顎前歯が唇側傾斜し、安静時口唇閉鎖不全が認められました。上下顎大臼歯関係は右Ⅱ級、左ややⅡ級です。

治療後

上下顎小臼歯を抜歯し上顎前歯の唇側傾斜改善、歯列正中の偏位改善、緊密な咬合状態を獲得することができました。大臼歯関係は右側Ⅱ級、左側Ⅰ級仕上げです。

治療の費用

¥628,000
メリット
上下顎前歯の前突が改善され、安静時口唇閉鎖が可能となりました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
上下顎小臼歯を抜歯せざるを得なかった。
治療期間 / 治療回数
2年3か月(歯を動かした期間21か月) / 27回
▼12歳男性の症例
<2019年8月> 上顎右第一小臼歯、犬歯、側切歯先天的欠如を伴う上下顎叢生
上顎右第一小臼歯、犬歯、側切歯が先天的欠如。上下顎前歯の唇側傾斜、上下顎前歯部に叢生が認められた。上顎歯列正中は約3mm右方偏位が認められます。上下顎大臼歯関係は右側Ⅱ級、左側Ⅰ級です。
症状の補足説明
上顎右乳犬歯、乳側切歯が残存しており、上顎右乳犬歯と比較して乳側切歯の歯根吸収が進行していた
主訴
上の永久歯に欠損がある
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上顎右第一小臼歯、犬歯、側切歯先天的欠如を伴う上下顎叢生、上下顎前歯部叢生、上顎歯列正中約3mm右方偏位、上下顎大臼歯関係:右側Ⅱ級、左側Ⅰ級

治療の選択肢:

上顎右犬歯、側切歯の先天的欠如部の補綴処置のみを行う。

治療方法:

上顎右乳側切歯、上顎左第一小臼歯、下顎左右第一小臼歯を抜歯し、上顎前歯の後退、歯列正中の偏位改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。保定終了し、乳犬歯が脱落したら同部を補綴処置する。

その治療方法を選んだ理由:

補綴処置の範囲を少なくできる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎右乳側切歯、上顎左第一小臼歯、下顎左右第一小臼歯を抜歯し、上下顎マルチブラケット装置を用いて上顎前歯の後退、歯列正中の偏位改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う(21ヶ月)。上下顎大臼歯関係は右側Ⅱ級、左側Ⅰ級仕上げ。保定終了し、将来、乳犬歯が脱落したら同部を補綴処置する。  

治療前

上下顎前歯に叢生があり、唇側傾斜していました。上顎右側に乳犬歯、乳側切歯が残存していました。乳側切歯の歯根吸収が進行し唇側遠心に傾斜していました。上下顎大臼歯関係は右Ⅱ級、左Ⅰ級です。

治療後

上下顎小臼歯を抜歯し上下顎前歯の叢生の改善、唇側傾斜改善、歯列正中の偏位改善、緊密な咬合状態を獲得することができました。大臼歯関係は右側Ⅱ級、左側Ⅰ級仕上げです。

治療の費用

¥644,000
メリット
上下顎前歯の叢生、前突が改善され、残存乳歯は1歯のみとなり将来の補綴処置が必要な範囲を少なくすることができた。
デメリット
上下顎小臼歯を抜歯せざるを得なかった。
治療期間 / 治療回数
2年4か月(歯を動かした期間21か月) / 30回
▼8歳女性の症例
<2019年9月> 上顎右第一大臼歯萌出障害ならびに上下顎永久歯萌出余地不足を伴う上顎前突症(下顎後退症)
上顎右第一大臼歯が第二乳臼歯の後ろに引っかかって萌出障害になっています。また上下顎永久歯萌出余地不足を伴う上顎前突症(下顎後退症)です。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。
症状の補足説明
上顎左右側切歯が舌側転位にあります。
主訴
口が小さく永久歯が並びそうにない。
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上顎右第一大臼歯萌出障害ならびに上下顎永久歯萌出余地不足を伴う上顎前突症(下顎後退症)、上下顎大臼歯関係はⅡ級

治療の選択肢:

 

治療方法:

上下顎永久歯萌出余地不足の改善のために上下顎歯列弓を側方拡大し、上顎セクショナルアーチを用いて上顎4前歯を整列。上顎ヘッドギアつきFKOを用いて大臼歯関係Ⅱ級の改善を行う。第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎の歯並びと噛み合わせを整える。

※FKOについて
国内の技工所または自院で患者ごとに作成する矯正装置です。
FKOで使用する素材には国内認可がある歯科用レジンとワイヤーを使用しています。

その治療方法を選んだ理由:

永久歯非抜歯で治療できる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓を側方拡大した(10か月)。(2)上顎セクショナルアーチを用いて上顎4前歯を整列(4か月)。(3)上顎ヘッドギアつきFKOを用いて大臼歯関係Ⅱ級の改善を行った(8か月)。(4)第二大臼歯萌出後、非抜歯で上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎の歯並びと噛み合わせを整えました(22か月)。上下顎大臼歯関係はⅠ級。        

治療前

上顎右第一大臼歯が前方の乳臼歯に引っかかっていて上下顎前歯に叢生がありました。全体的には上顎前突傾向で上下顎大臼歯関係はⅡ級です。

治療後

上顎右第一大臼歯は整直で気、上下顎前歯の叢生も改善することができました。大臼歯関係はⅠ級となりました。

治療の費用

¥607,000
メリット
上下顎前歯の叢生、前突が改善され、残存乳歯は1歯のみとなり将来の補綴処置が必要な範囲を少なくすることができた。
デメリット
上下顎小臼歯を抜歯せざるを得なかった。
治療期間 / 治療回数
7年10か月(歯を動かした期間44か月) / 53回
▼15歳女性の症例
<2019年10月> 右第二大臼歯ならびに左右側切歯反対咬合を伴う上下顎叢生
右第二大臼歯ならびに左右側切歯が反対咬合となっています。また上下顎に叢生が認められます。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。
症状の補足説明
下顎右第二大臼歯が頬側転位しています。下顎前歯はやや舌側傾斜をしている。側切歯反対咬合により下顎が前方に誘導される。
主訴
上の前歯の歯並びが気になる。
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
右第二大臼歯ならびに左右側切歯反対咬合を伴う上下顎叢生、上下顎大臼歯関係Ⅰ級

治療の選択肢:

 

治療方法:

上顎歯列弓を側方拡大しつつ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎叢生の改善、クロスバイトの改善、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

永久歯非抜歯で治療できる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎臼歯部頬側にインプラントアンカーを植立し、(2)上顎クワッドヘリックスを用いて上顎歯列弓を側方拡大しつつ、非抜歯で上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎叢生の改善、クロスバイトの改善、咬合の確立を行いました(19か月)。上下顎大臼歯関係はⅠ級。

治療前

右第二大臼歯ならびに左右側切歯が反対咬合となっています。また上下顎に叢生が認められます

治療後

右第二大臼歯、左右側切歯の反対咬合ならびに上下顎の叢生が改善しました。大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥656,000
メリット
側切歯反対咬合により下顎が前方に誘導される状態が改善され、下顎位が安定した。上下顎の叢生が改善され、すっきりした歯並びになりました。
デメリット
治療中に隣接面う蝕を生じてしまった。
治療期間 / 治療回数
1年11か月(歯を動かした期間19か月) / 25回
▼18歳女性の症例
<2019年11月> 右側7番バッカルクロスバイトを伴う上下顎叢生、上下顎前突症
右側の上下顎第二大臼歯がすれ違い咬合となっています。また上下顎に叢生が認められ全体的に上下の歯並びが前突しています。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。
症状の補足説明
上顎右側第二大臼歯が頬側転位しています。上下の歯並びが前突しているために安静時に口唇が閉じにくい状態です。
主訴
上下の前歯のでこぼこと口が閉じにくい。
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
右側7番バッカルクロスバイトを伴う上下顎叢生ならびに上下顎前突症、上下顎大臼歯関係Ⅰ級

治療の選択肢:

 

治療方法:

上下顎左右第一小臼歯を抜歯し、上顎インプラントアンカーを植立、上顎リンガルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて右側7番バッカルクロスバイトの改善、上下顎叢生の改善、上下顎前歯の後退、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

小臼歯を抜歯することで前歯の後退を図れる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎口蓋正中部にインプラントアンカーを植立し、(2)上顎リンガルアーチを用いて上顎歯列幅径を維持しつつ、上下顎小臼歯を抜歯、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎叢生の改善、クロスバイトの改善、上下顎前歯の後退、咬合の確立を行いました(28か月)。上下顎大臼歯関係はⅠ級。        

治療前

右側の上下顎第二大臼歯がすれ違い咬合となっています。また上下顎に叢生が認められ全体的に上下の歯並びが前突しています。

治療後

右側の上下顎第二大臼歯がすれ違い咬合は改善され、口元の突出感は改善され、叢生も改善されています。

治療の費用

¥663,000
メリット
右側7番バッカルクロスバイト、叢生が改善され、口元の突出感は改善され、口が閉じやすくなっています。
デメリット
上下顎小臼歯を抜歯せざるを得なかった。
治療期間 / 治療回数
2年6か月(歯を動かした期間28か月) / 39回
▼14歳男性の症例
<2019年12月> 上顎左右犬歯ならびに下顎左右中切歯先天的欠如を伴う軽度上顎前突症
上顎左右乳犬歯ならびに下顎左右乳中切歯が残存しておりその後継歯である上顎左右犬歯、下顎左右中切歯が先天的欠如しています。また過蓋咬合、上顎前突です。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。
症状の補足説明
残存している上顎左右乳犬歯、下顎左右乳中切歯の歯根吸収が進行しています。
主訴
永久歯が足りない。
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、口腔内・顎顔面審査
診断結果
上顎左右犬歯ならびに下顎左右中切歯の先天的欠如を伴う軽度上顎前突症、過蓋咬合、上下顎大臼歯関係Ⅱ級

治療の選択肢:

先天的欠如部に空隙を残し人工物で補う(補綴処置)

治療方法:

残存している上顎左右乳犬歯、下顎左右乳中切歯を抜歯し、抜歯部位は前後の歯を移動して空隙を閉じる。

その治療方法を選んだ理由:

残存乳歯の抜歯空隙を天然歯で閉鎖することにより補綴処置を行うことなく治療を終えることができる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎左右乳犬歯、下顎左右乳中切歯を抜歯し、上顎ヘッドギア、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上顎前歯の後方移動、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(20か月)。上下顎大臼歯関係はややⅡ級。 

治療前

上顎左右乳犬歯、下顎左右乳中切歯が残存し、その後継歯である上顎左右犬歯、下顎左右中切歯が先天的欠如しています。残存乳歯の歯根は吸収が進行しています。また上顎前突です。

治療後

乳歯の抜歯空隙は閉鎖され、歯列の整列、咬合の確立が達成された。

治療の費用

¥570,000
メリット
抜歯した残存乳歯の空隙は天然歯で閉鎖され補綴処置を行うことなく治療を終えることができた。
デメリット
上下顎で欠損となる(先天的欠如)歯の幅径が異なるため上下顎大臼歯関係はややⅡ級となった。
治療期間 / 治療回数
2年3か月(歯を動かした期間20か月) / 28回
▼20歳女性の症例
<2020年1月> 著しい上下顎叢生を伴う骨格性下顎前突症ならびに開咬症
上下顎前歯部に著しい叢生が認められます。骨格性下顎前突症(上顎劣成長)ならびに骨格性開咬症です。上下顎大臼歯関係はⅢ級です。
症状の補足説明
上下顎第三大臼歯があります。
主訴
前歯部叢生。
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、顎運動機能検査、口腔内・顎顔面審査
診断結果
著しい上下顎叢生を伴う骨格性下顎前突症ならびに骨格性開咬症、上下顎大臼歯関係Ⅲ級

治療の選択肢:

歯の移動のみでは現在の咬合を改善することは困難で、骨格的改善が必要です。

治療方法:

上顎小臼歯を抜歯し上下顎歯列を整列した後、外科的矯正術(下顎後退術)を施行する。術後矯正治療により咬合を確立する。

その治療方法を選んだ理由:

上下顎の前後的、上下的変異が大きいため、骨格的改善が必須。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎左右第一小臼歯、下顎左右第三大臼歯を抜歯し上顎リンガルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎歯列を整列(11か月)。(2)外科的矯正術(下顎後退術)を施行。(3)術後矯正治療により咬合を確立(13か月)。上下顎大臼歯関係はⅠ級。 

治療前

上下顎前歯部に著しい叢生がみられ、下顎前突症ならびに開咬症のため上下顎前歯~小臼歯は全くかみ合っていない。

治療後

上下顎の叢生、開咬は改善され、咬合の確立が達成された。また、下顎前突の側貌も改善され、バランスの良い側貌となった。

治療の費用

3割での自己負担¥205,700
メリット
歯並びが整い、良好な咬合も得ることができた。また顔貌においても納得のいく結果となった。
デメリット
外科的矯正術(手術・入院)が必要であった。
治療期間 / 治療回数
2年6か月(歯を動かした期間26か月) / 37回
▼11歳女性の症例
<2020年2月> 左右側切歯反対咬合を伴う上下顎永久歯萌出余地不足(叢生)
上下顎前歯部に叢生が認められ、左右側切歯反対咬合が見られます。上顎歯列正中が約2mm左方偏位しています。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。
症状の補足説明
下顎左右第三大臼歯があります。
主訴
前歯部叢生。
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
左右側切歯反対咬合を伴う上下顎永久歯萌出余地不足(叢生)、上下顎大臼歯関係Ⅱ級

治療の選択肢:

①上下顎歯列弓を側方拡大して永久歯非抜歯で整列する
または②上下顎小臼歯を抜歯して整列する

治療方法:

上下顎歯列弓を側方拡大して永久歯非抜歯で整列する。

その治療方法を選んだ理由:

永久歯を抜歯しないで咬合の確立ができる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)機能的矯正装置を用いて上下顎歯列の側方拡大(11か月)。(2)上顎ヘッドギアを用いて上顎大臼歯の後方移動(6か月)。(3)再診断して非抜歯で上下顎マルチブラケット装置、上顎リンガルアーチを用いて上下顎歯列を整列、咬合確立を行った(25か月)。

治療前

上下顎前歯部に著しい叢生ならびに左右側切歯反対咬合がみられた。上顎歯列正中は約2mm左方偏位していた。

治療後

上下顎の叢生、側切歯反対咬合は改善され、咬合の確立が達成された。また、歯列正中の偏位も改善された。上下顎大臼歯関係はⅠ級が達成された。

治療の費用

¥575,000
メリット
永久歯を抜歯することなく歯並びが整い、良好な咬合も得ることができた。
デメリット
治療期間が長くなった。
治療期間 / 治療回数
4年5か月(歯を動かした期間42か月) / 34回
▼16歳女性の症例
<2020年3月> 上顎右側切歯舌側転位を伴う著しい上下顎叢生
上顎右側切歯舌側転位を伴って上下顎前歯部に著しい叢生が認められます。上顎歯列正中が約3mm右方偏位しています。上下顎歯列弓狭窄しています。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。
症状の補足説明
上顎右中切歯と犬歯は接触し、側切歯が並ぶ空隙は全くありません。上下顎左右第三大臼歯があります。
主訴
前歯部叢生。
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎右側切歯舌側転位を伴う著しい上下顎叢生、上顎歯列正中約3mm右方偏位、上下顎大臼歯関係Ⅱ級

治療の選択肢:

①上顎右側切歯抜歯または②上顎右小臼歯を抜歯。他の3部位は第一小臼歯を抜歯して整列する。

治療方法:

上顎右側切歯、左第一小臼歯、下顎左右第一小臼歯を抜歯し、上顎ヘッドギア、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

上顎右側切歯を抜歯するほうが治療期間を短縮できる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎右側切歯を抜歯し、下顎位の精査(1か月)。(2)上顎ヘッドギア、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上顎歯列正中右方偏位の改善、上下顎歯列を整列、咬合確立を行った(23か月)。

治療前

上下顎前歯部に著しい叢生ならびに右側切歯反対咬合がみられた。上下顎歯列弓は狭窄し、上顎歯列正中は約3mm右方偏位していた。

治療後

上下顎の叢生、側切歯反対咬合は改善され、咬合の確立が達成された。また、歯列正中の偏位も改善された。上下顎大臼歯関係はⅠ級が達成された。

治療の費用

¥636,000
メリット
歯並びが整い、良好な咬合を得ることができた。
デメリット
上顎右側切歯、左第一小臼歯、下顎左右第一小臼歯の抜歯が必要であった。
治療期間 / 治療回数
2年5か月(歯を動かした期間24か月) / 32回
▼29歳女性の症例
<2020年4月>下顎右方偏位、上下顎前歯部叢生を伴う骨格性下顎前突症
下顎右方偏位、上下顎前歯部叢生を伴う骨格性下顎前突症ならびに開咬傾向が認められます。下顎歯列正中が約3mm右方偏位しています。上下顎大臼歯関係は右側Ⅰ級、左側Ⅲ級です。
症状の補足説明
上顎咬合平面は右挙がりで左側第二大臼歯はバッカルクロスバイトです。上下顎第三大臼歯(3本)があります。
主訴
正貌の非対称。
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、顎関節機能検査
診断結果
下顎右方偏位、上下顎前歯部叢生を伴う骨格性下顎前突症ならびに開咬傾向、上下顎大臼歯関係右側Ⅰ級、左側Ⅲ級

治療の選択肢:

①外科的矯正術を併用する。あるいは②上下顎インプラントアンカーを植立して歯の移動のみで咬合の確立を行う

治療方法:

上顎リンガルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎歯列弓の初期整列を行い外科的矯正術(下顎後退術)施行。上下顎左右第一小臼歯を抜歯し、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

顔貌の非対称を改善できる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎リンガルアーチを用いて咬合平面の右挙がりを修正しつつ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎歯列弓の初期整列を行い外科的矯正術(下顎後退術)を施行(1か月)。(2)上下顎左右第一小臼歯を抜歯し左側第二大臼歯バッカルクロスバイトの改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行った(20か月)。

治療前

下顎は右方偏位が見られ正貌は非対称であった。上下顎前歯部に叢生を伴う骨格性下顎前突症ならびに開咬傾向が認められた。下顎歯列正中が約3mm右方偏位し、上下顎大臼歯関係は右側Ⅰ級、左側Ⅲ級であった。

治療後

正貌の対称性が得られ、咬合の確立が達成された。上下顎大臼歯関係はⅠ級が達成された。

治療の費用

保険3割負担
¥194,580
メリット
顔貌の改善の改善が得られると同時に歯並びが整い、良好な咬合を得ることができた。
デメリット
上下顎左右第一小臼歯の抜歯ならびに外科的矯正術の併用が必要であった。
治療期間 / 治療回数
2年0か月(歯を動かした期間21か月) / 36回
▼14歳女性の症例
<2020年5月>下顎右第二大臼歯近心傾斜を伴う著しい上下顎前歯部叢生、過蓋咬合
下顎右第二大臼歯近心傾斜、下顎左第二大臼歯舌側傾斜し上下顎前歯部に著しい叢生が見られ上下顎右側切歯は完全に舌側転位していた。上顎前歯は舌側傾斜、過蓋咬合を呈し上顎歯列正中は約4mm右方偏位していた。上下顎大臼歯関係はⅡ級。
症状の補足説明
下顎右第二大臼歯近心傾斜し第一大臼歯遠心に埋伏していた。上下顎第三大臼歯(4本)があります。
主訴
前歯の歯並びが悪い
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
下顎右第二大臼歯近心傾斜を伴う著しい上下顎前歯部叢生、上顎歯列正中約4mm右方偏位、アングルⅡ級2類

治療の選択肢:

大臼歯関係Ⅱ級の改善のために①上顎ヘッドギアを用いる。あるいは②上顎インプラントアンカーを用いてⅡ級の改善を行う。

治療方法:

上下顎左右第一小臼歯を抜歯し、上顎ヘッドギア、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、歯列正中偏位の改善、下顎左右第二大臼歯の整列、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

叢生の改善、歯列正中の改善のために小臼歯の抜歯は不可避であった。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上下顎左右第一小臼歯を抜歯し、上顎ヘッドギア、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、過蓋咬合の改善、歯列正中偏位の改善、下顎左右第二大臼歯の整列、永久歯列の整列、咬合の確立を行った。(42か月)。

治療前

下顎第二大臼歯はかみ合わせに参加できない状態で上下顎前歯部に著しい叢生が見られ上顎前歯は舌側傾斜、過蓋咬合を呈し上顎歯列正中は約4mm右方偏位していた。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

叢生の改善、過蓋咬合の改善、歯列正中の一致、第二大臼歯まで咬合の確立が達成された。上下顎大臼歯関係はⅠ級が達成された。

治療の費用

¥877,000
メリット
叢生、過蓋咬合は改善され、上下顎歯列正中は一致した。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
上下顎左右第一小臼歯の抜歯必要であった。治療期間が長くなった。
治療期間 / 治療回数
3年11か月(歯を動かした期間42か月) / 52回
▼12歳女性の症例
<2020年6月>上顎左側犬歯異所萌出を伴う上下顎前歯部叢生
上顎左側犬歯異所萌出のため犬歯と第一小臼歯が移転歯の状態であり、また上顎前突傾向を伴う上下顎前歯部叢生が認められました。上顎左側に乳犬歯が残存していました。上下顎大臼歯関係はⅠ級。
症状の補足説明
上顎左側犬歯と第一小臼歯の並ぶ順番が入れ替わっていて犬歯は著ししく頬側に転位していました。
主訴
上顎前突、前歯の歯並びが悪い
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎左側犬歯異所萌出ならびに上顎前突傾向を伴う上下顎前歯部叢生

治療の選択肢:

上顎左側の抜歯部位として①上顎第一小臼歯抜歯あるいは②上顎犬歯抜歯。

治療方法:

上顎左側犬歯の矯正的移動が可能であるかを確認後、上下顎左右第一小臼歯を抜歯し、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、上下顎前歯の後退、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

上顎左側犬歯の矯正的移動が可能であったため上顎左側第一小臼歯抜歯とした。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎パラタルアーチを装着し、上顎第一小臼歯を口蓋側に移動し、上顎マルチブラケット装置を用いて左側犬歯を歯列に牽引(12か月)。
(2)上下顎左右第一小臼歯を抜歯し、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、上下顎前歯の後退、永久歯列の整列、咬合の確立を行った。(21か月)。

治療前

上顎前突傾向を伴って上下顎前歯部に著しい叢生が見られ上顎左側犬歯と第一小臼歯は移転歯で、犬歯は著ししく頬側に転位している。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。

治療後

上顎前突傾向、叢生は改善され、上顎左側犬歯と第一小臼歯の移転歯は解消された。

治療の費用

¥549,000
メリット
上顎前突傾向、叢生は改善され、上顎左側犬歯と第一小臼歯の移転歯は解消された。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
上下顎左右第一小臼歯の抜歯が必要であった。犬歯の牽引に時間がかかり治療期間が長くなった。
治療期間 / 治療回数
4年2か月(歯を動かした期間33か月) / 38回
▼11歳男性の症例
<2020年7月>上顎左第二小臼歯、下顎左右第二小臼歯先天的欠如を伴う叢生
レントゲン審査により上顎左第二小臼歯、下顎左右第二小臼歯の先天的欠如が認められました。それらの先行乳歯の歯根は吸収が進行していました。また下顎左第二乳臼歯は打診で金属音を認めました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
上顎右第二小臼歯の萌出方向に問題はなさそうでした。
主訴
永久歯が3本欠損している。
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎左第二小臼歯、下顎左右第二小臼歯先天的欠如を伴う叢生

治療の選択肢:

先天的欠如部位の処置として①先天的欠如部位を後方臼歯の前方移動で閉じるあるいは②先天的欠如部位の空隙を残し補綴処置を行う。

治療方法:

上顎左第二乳臼歯、下顎左右第二乳臼歯を抜歯し、機能的矯正装置(FKO)を用いて後方臼歯の近心移動を図る。次いで下顎インプラントアンカーを植立、上下顎マルチブラケット装置を用いてを後方臼歯を前方移動し空隙を閉鎖する。

その治療方法を選んだ理由:

先天的欠如部位に空隙を残さず、人工物による補綴処置を避けることができる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、修復物の再製作、顎関節症状の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎左第二乳臼歯、下顎左右第二乳臼歯を抜歯し、機能的矯正装置(FKO)を用いて後方臼歯の近心移動を図る。(10か月)。
(2)第二大臼歯萌出後、下顎インプラントアンカーを植立、上下顎マルチブラケット装置を用いて先天的欠如部位を後方臼歯の前方移動で閉鎖し、永久歯列の整列、咬合の確立を行う(28か月)。        

治療前

レントゲン審査により上顎左第二小臼歯、下顎左右第二小臼歯の先天的欠如が認められました。それらの先行乳歯の歯根は吸収が進行していました。また下顎左第二乳臼歯は打診で金属音を認めました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

永久歯が先天的に欠如していた上顎左第二小臼歯、下顎左右第二小臼歯部は後方臼歯の近心移動により空隙を閉鎖でき、上下顎前歯の位置を維持して永久歯列の整列、咬合の確立が達成された。

治療の費用

¥735,000
メリット
永久歯先天的欠如部に空隙を残すことなく上下顎前歯の位置を維持して永久歯列の整列、咬合の確立が達成されたことにより人工物による補綴処置を回避できた。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
下顎臼歯部の前方移動に時間がかかり治療期間が長くなった。
治療期間 / 治療回数
6年5か月(歯を動かした期間44か月) / 62回
▼9歳女性の症例
<2020年8月>左右側切歯反対咬合を伴う永久歯萌出余地不足(叢生)
上下顎前歯部に叢生がみられ、上顎側切歯が舌側転位をしているために側切歯に反対咬合がみられました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
下顎の後退感が認められました。
主訴
乱杭歯
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎側切歯舌側転位による左右側切歯反対咬合を伴う永久歯萌出余地不足(叢生)

治療の選択肢:

永久歯萌出余地不足の改善方法として①歯列弓の側方拡大を行うあるいは②永久歯を抜歯して叢生の改善を行う。

治療方法:

機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓を側方拡大する。その後上下顎第二乳臼歯交換時に保隙を行う。第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

永久歯を抜歯しなくてすむ。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓を側方拡大しました(10か月)。
(2)上顎第二乳臼歯交換時にリンガルアーチを用いて保隙を行いました(12か月)。下顎第二乳臼歯交換時にリンガルアーチを用いて下顎歯列弓の前後的拡大を行いました(9か月)。
(3)第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(39か月)。

治療前

上下顎前歯部に叢生がみられ、上顎側切歯が舌側転位をしているために側切歯に反対咬合がみられました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

上下顎前歯の叢生を改善して永久歯列の整列、咬合の確立が達成された。上下顎大臼歯関係はⅠ級が達成されました。

治療の費用

¥743,000
メリット
永久歯を抜歯することなく永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
マルチブラケット装置を用いた治療時期に留学等の中断期間があり治療期間が長くなった。
治療期間 / 治療回数
7年8か月(歯を動かした期間65か月) / 69回
▼21歳女性の症例
<2020年9月>下顎左第二大臼歯半埋伏を伴う著しい上下顎前歯部叢生
上下顎前歯部に叢生がみられ、特に上下顎側切歯が著しく舌側転位をしていました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
下顎歯列弓の狭窄が認められました。
主訴
乱杭歯
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
下顎左第二大臼歯半埋伏を伴う著しい上下顎前歯部叢生。上下顎大臼歯関係Ⅰ級。

治療の選択肢:

永久歯萌出余地不足の改善のために上下顎4か所の抜歯が必要。①上下顎左右第一小臼歯の抜歯あるいは②上顎左右第一小臼歯、下顎左右側切歯の抜歯の2案が考えられる。

治療方法:

上顎左右第一小臼歯、下顎左右側切歯を抜歯し、下顎クワッドヘリックス、上下顎マルチブラケット装置を用いて下顎歯列弓の側方拡大、叢生の改善、下顎左第二大臼歯の整直、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

下顎は左右側切歯を抜歯することで前歯の移動を少なくでき、歯の移動負担を軽減できるとともに治療期間を短縮できる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯の変色、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、側方歯の歯肉退縮などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)下顎クワッドヘリックスを用いて下顎歯列弓を側方拡大し(2か月)
(2)上下顎マルチブラケット装置を用いて、叢生の改善、下顎左第二大臼歯の整直、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(27か月)。

治療前

下顎左第二大臼歯が半埋伏で、著しい上下顎前歯部に著しい叢生が認められました。上下顎大臼歯関係Ⅰ級でした。

治療後

下顎左第二大臼歯を整直でき、上下顎とも著しい叢生が改善され永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。

治療の費用

¥685,000
メリット
下顎左第二大臼歯を整直でき、上下顎とも著しい叢生が改善され永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
上顎左右第一小臼歯、下顎左右側切歯の抜歯が必要であった。治療途中に中断があり治療期間がやや長くなった。
治療期間 / 治療回数
2年11か月(歯を動かした期間29か月) /34回
▼8歳女性の症例
<2020年10月>上顎歯列正中偏位を伴う永久歯萌出余地不足
上下顎前歯部に永久歯萌出余地不足(叢生)がみられ、上顎歯列正中は左方偏位していました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
上顎右側切歯は捻転して萌出直前でした。
主訴
将来、叢生になるのではないか
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎歯列正中左方偏位を伴う永久歯萌出余地不足。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢:

①永久歯萌出余地不足の改善のために歯列弓の側方拡大を行う。あるいは②上下顎左右小臼歯の抜歯による叢生に改善の2案が考えられる。

治療方法:

機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓を側方拡大する。その後上下顎第二乳臼歯交換時に保隙を行う。第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

永久歯を抜歯しなくてすむ。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、側方歯の歯肉退縮などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓を側方拡大しました(21か月)。
(2)第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(16か月)。

治療前

上下顎前歯部に永久歯萌出余地不足(叢生)がみられ、上顎歯列正中は左方偏位していました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

上下顎とも永久歯を抜かずに萌出余地不足は改善され、上下顎大臼歯関係はⅠ級で永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。

治療の費用

¥588,000
メリット
上下顎とも永久歯を抜かずに萌出余地不足は改善され、上下顎大臼歯関係はⅠ級で永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
歯列の側方拡大に時間を要したこともありⅠ期治療期間がやや長くなった。
治療期間 / 治療回数
6年4か月(歯を動かした期間37か月) /45回
▼7歳女性の症例
<2020年11月>上顎右第二小臼歯先天的欠如を伴う永久歯萌出余地不足
上顎右第二小臼歯先天的欠如を伴う永久歯萌出余地不足(叢生)がみられ、下顎歯列正中は右方偏位していました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
下顎左側切歯は舌側転位していました。
主訴
将来、永久歯が生えるスペースが少ない
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎右第二小臼歯先天的欠如を伴う永久歯萌出余地不足。下顎歯列正中右方偏位。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢:

上顎右第二小臼歯先天的欠如部位を①臼歯を前方移動して空隙を残さない。あるいは②先欠部位を補綴処置するの2案が考えられる。

治療方法:

機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓を側方拡大する。その後上顎ヘッドギア、上顎セクショナルアーチを用いて大臼歯関係の改善、上顎4前歯の整列を行う。上下顎第二乳臼歯交換時に保隙を行う。第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

先欠部位を補綴処置しなくてすむ。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、側方歯の歯肉退縮などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓を側方拡大しました(13か月)。
(2)上顎ヘッドギア、上顎セクショナルアーチを用いて大臼歯関係の改善、上顎4前歯の整列を行いました(5か月)。
(3)第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(45か月)。

治療前

上下顎前歯部に永久歯萌出余地不足(叢生)がみられ、下顎歯列正中は右方偏位し下顎左側切歯は舌側転位していました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

上下顎とも萌出余地不足は改善され、上下顎大臼歯関係は右Ⅱ級、左Ⅰ級で永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。

治療の費用

¥707,000
メリット
上下顎とも永久歯を抜かずに萌出余地不足は改善され、先天的欠如部位の空隙は閉鎖できた。上下顎大臼歯関係は良好で永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
上顎大臼歯の前方移動に時間を要したこともあり治療期間が長くなり治療費負担も増加した。
治療期間 / 治療回数
8年10か月(歯を動かした期間63か月) /80回
▼8歳女性の症例
<2020年12月>上顎側切歯反対咬合を伴う上下顎永久歯萌出余地不足
上顎側切歯反対咬合を伴う上下顎永久歯萌出余地不足(叢生)がみられ、上顎左右中切歯は捻転していました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
やや口元の突出感が見られた。
主訴
上の前歯がとても大きく、永久歯がきちんと並ぶか心配
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎側切歯反対咬合を伴う上下顎永久歯萌出余地不足。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢:

①歯列弓を拡大して非抜歯で治療する。あるいは②上下顎小臼歯を抜歯して整列する。この2案が考えられる。

治療方法:

上顎連続抜歯を行い、犬歯の歯列内への萌出を誘導する。その後上顎ヘッドギア、上顎リンガルアーチを用いて大臼歯関係Ⅱ級の改善、保隙を行う。第二大臼歯萌出後、下顎小臼歯を抜歯し上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

口元の突出感を改善できる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、側方歯の歯肉退縮などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎第一乳臼歯、第一小臼歯と連続抜歯を行い、犬歯の歯列内への萌出を誘導する。
(2)上顎ヘッドギア、上顎セクショナルアーチを用いて大臼歯関係の改善、上顎4前歯の整列を行いました(5か月)。
(3)第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(27か月)。

治療前

上顎側切歯反対咬合を伴う上下顎永久歯萌出余地不足(叢生)がみられ、上顎左右中切歯は捻転していました。上顎犬歯は八重歯になりそうでした。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

上下顎とも萌出余地不足は改善され、上下顎大臼歯関係はⅠ級で永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。

治療の費用

¥593,000
メリット
口元の突出感も改善され、上下顎大臼歯関係Ⅰ級となり、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
上下顎小臼歯を4本抜歯する必要があった。
治療期間 / 治療回数
6年5か月(歯を動かした期間32か月) /44回
▼19歳女性の症例
<2021年1月>上顎前歯部叢生を伴う上下顎前突症
上顎前歯部に軽度の叢生が認められ、顔貌は上下顎前突を呈していました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
口元の突出感が見られた。
主訴
横顔で口元が突出している。
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎前歯部軽度叢生を伴う上下顎前突症。上下顎大臼歯関係Ⅰ級。

治療の選択肢:

①歯列弓を拡大して非抜歯で治療する。あるいは②上下顎小臼歯を抜歯して整列する。この2案が考えられる。

治療方法:

上下顎左右第一小臼歯を抜歯し、上顎インプラントアンカーを植立、上顎リンガルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、上下顎前歯の後退、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

口元の突出感を改善するために上下顎小臼歯抜歯を選択した。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、側方歯の歯肉退縮などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎口蓋正中にインプラントアンカーを植立。
(2)上顎リンガルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、上下顎前歯の後退、永久歯列の整列、咬合の確立を行う(19か月)。        

治療前

上顎前歯部に軽度の叢生が認められ、顔貌は上下顎前突を呈していました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。

治療後

上顎前歯部の叢生は改善され、上下顎前突の側貌は改善されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級が維持されていました。

治療の費用

¥532,000
メリット
上顎前歯部の叢生ならびに口元の突出感は改善され、上下顎大臼歯関係はⅠ級、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
上下顎小臼歯を4本抜歯する必要があった。下顎前歯に軽度歯肉退縮が認められる。
治療期間 / 治療回数
1年10か月(歯を動かした期間19か月) /28回
▼16歳女性の症例
<2021年2月>上顎右犬歯舌側転位
上顎歯列正中は約2mm右方偏位が認められ、上顎右犬歯の萌出余地が不足し舌側転位で萌出しはじめていました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
上顎右側切歯は矮小歯でした。
主訴
上顎右犬歯が内側から生えてきた。
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎歯列正中右方偏位を伴う上顎右犬歯舌側転位。上下顎大臼歯関係Ⅰ級。

治療の選択肢:

①上顎右犬歯を歯列内に整列する。あるいは②上顎右犬歯部を補綴処置する。この2案が考えられる。

治療方法:

上顎リンガルアーチ、上顎マルチブラケット装置を用いて上顎歯列正中右方偏位の改善、上顎右犬歯を歯列内に牽引・整列、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

自分自身の歯で良好な咬合を得られる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、犬歯の歯肉退縮などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎リンガルアーチ、上顎マルチブラケット装置を用いて上顎歯列正中右方偏位の改善、上顎右犬歯を歯列内に牽引・整列、永久歯列の整列、咬合の確立を行った。(12か月)。

治療前

上顎歯列正中は約2mm右方偏位が認められ、上顎右犬歯の萌出余地が不足し歯根が舌側転位した状態で萌出しはじめていました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。

治療後

上下顎歯列正中は顔面正中と一致し、上顎右犬歯歯軸は整直され永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級が維持されていました。

治療の費用

¥197,000
メリット
人工的修復物を用いることなく永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上顎歯列正中の偏位も改善され、上下顎大臼歯関係はⅠ級、見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
上顎右犬歯歯根を頬側に動かすことに時間がかかり矯正装置装着期間が12か月となった。
治療期間 / 治療回数
1年2か月(歯を動かした期間12か月)/16回
▼21歳女性の症例
<2021年3月>上下顎叢生を伴う上顎前突症(下顎後退症)、開咬症
上下顎前歯部に軽度の叢生,上顎前突症(下顎後退症)が認められ、水平的開咬でした。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
下顎左右第三大臼歯は舌側・近心に傾斜していました。
主訴
かみ合わせが悪い。
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上下顎叢生を伴う上顎前突症(下顎後退症)、開咬症。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢:

①上顎左右小臼歯を抜歯し上顎前歯を後退させる。あるいは②外科的矯正術を併用し下顎を前方移動する。この2案が考えられる。

治療方法:

上顎左右第一小臼歯、下顎左右第三大臼歯を抜歯し上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上顎前歯の後退、開咬の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。上下顎大臼歯関係はⅡ級仕上げとなる。

その治療方法を選んだ理由:

外科的矯正術の施行を避けられる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行、Gummy smile の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎左右第一小臼歯、下顎左右第三大臼歯を抜歯し、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上顎前歯の後退、開咬の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行った。(17か月)。

治療前

上下顎前歯部叢生があり、上顎前突症ならびに水平的開咬症が認められた。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

上下顎前歯部叢生は改善され、上顎前歯の前突ならびに、開咬が改善され、良好な咬合が確立された。上下顎大臼歯関係はⅡ級仕上げとなりました。

治療の費用

¥604,000
メリット
上下顎前歯部叢生は改善され、上顎前歯の前突ならびに、開咬が改善され、良好な咬合が確立された。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
上顎左右第一小臼歯、下顎左右第三大臼歯の抜歯が必要であった。
治療期間 / 治療回数
1年7か月(歯を動かした期間17か月)/24回
▼7歳女性の症例
<2021年4月>下顎歯列正中右方偏位を伴う上下顎永久歯萌出余地不足
症状
上下顎前歯部に軽度の永久歯萌出余地不足ならびに下顎歯列正中右方偏位が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
上顎左右犬歯は近心傾斜し側切歯歯根を圧迫していました。
主訴
前歯が大きく、永久歯が綺麗に生えてこないのではないか
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
下顎歯列正中右方偏位を伴う上下顎永久歯萌出余地不足。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢:

①Ⅰ期治療として歯列の側方拡大を行い、第二大臼歯萌出後Ⅱ期治療で歯列の整列、咬合の確立を行う。あるいは②すべて永久歯に生え変わってから矯正治療を開始する。この2案が考えられます。

治療方法:

機能的矯正装置を用いて歯列の側方拡大を行った後、第二大臼歯萌出後上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

歯に過剰な負担をかけることを避けられる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)機能的矯正装置を用いて歯列の側方拡大を行う(10か月)。②側方歯の交換を観察。③上顎ヘッドギアを用いて上顎臼歯の後方移動を行いつつ上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(18か月)。        

治療前

上下顎前歯部に軽度の永久歯萌出余地不足ならびに下顎歯列正中右方偏位が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

上下顎前歯部永久歯萌出余地不足は改善され、良好な咬合が確立されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級となりました。

治療の費用

¥597,000
メリット
永久歯を抜歯することなく、上下顎は歯列の整列ならびに良好な咬合が確立されました。見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
Ⅰ期、Ⅱ期治療と治療期間が分かれたために全体の治療期間が長くなりました。
治療期間 / 治療回数
7年6か月(歯を動かした期間28か月)/45回
▼19歳女性の症例
<2021年5月>上下顎前歯部叢生を伴う上下顎前突症
上下顎前歯部叢生を伴う上下顎前突症ならびに軽度Gummy smileが認められました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
上下顎左右第三大臼歯があり、下顎第三大臼歯は水平埋伏でした。安静時口唇閉鎖不全。
主訴
楽に口を閉じられない、下顎前歯部叢生
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上下顎前歯部叢生を伴う上下顎前突症ならびに軽度Gummy smile。上下顎大臼歯関係Ⅰ級。

治療の選択肢:

①上下顎小臼歯を抜歯し叢生の改善と前歯を後退させ、口元の突出感を改善する。あるいは②前歯隣接面を削除し前歯部叢生を改善する。この2案が考えられます。

治療方法:

上下顎左右第一小臼歯、下顎左右第三大臼歯を抜歯し上下顎にインプラントアンカーを植立、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、前歯の後退、口元の突出感の改善、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

咬合の確立とともに口元の突出感の改善も得られるため。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎口蓋正中、下顎臼歯部頬側にインプラントアンカーを植立、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、前歯の後退、口元の突出感の改善、咬合の確立を行いました。(31か月)。

治療前

上下顎前歯部叢生を伴う上下顎前突症ならびに軽度Gummy smileが認められました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。

治療後

上下顎前歯部叢生は改善され、口元の突出感が改善されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥584,000
メリット
上下顎にインプラントアンカーを用いたことで上下顎前歯を十分後退させることができました。Gummy smileも改善され、見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
上下顎小臼歯を抜歯せざるを得なかった。
治療期間 / 治療回数
2年6か月(歯を動かした期間31か月)/38回
▼24歳女性の症例
<2021年7月>上顎前歯舌側転位を伴う骨格性下顎前突症、前歯反対咬合
上顎3前歯は舌側転位で前歯反対咬合を伴う骨格性下顎前突症が認められました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
下顎前歯は舌側傾斜をし、過蓋咬合でした。上下前歯は切端咬合が可能でした。また、上顎歯列正中は約3mm左方偏位をしていました。
主訴
受け口
検査方法
レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎前歯舌側転位を伴う骨格性下顎前突症。前歯部反対咬合。過蓋咬合。上下顎大臼歯関係Ⅰ級。

治療の選択肢:

①上顎前歯唇側移動により反対咬合を改善する。あるいは②外科的矯正術を併用して反対咬合を改善する。この2案が考えられます。

治療方法:

上顎リンガルアーチを用いて上顎3前歯を唇側移動し反対咬合を改善する。その後、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、過蓋咬合の改善、上顎歯列正中左方偏位の改善、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

歯の移動のみで反対咬合の改善とともに側貌の改善も得られるため。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、前歯切端の破折、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎リンガルアーチを用いて上顎3前歯を唇側移動し反対咬合を改善(3か月)。(2)上下顎マルチブラケット装置を装着して叢生の改善、過蓋咬合の改善、上顎歯列正中左方偏位の改善、咬合の確立を行いました。(21か月)。

治療前

上顎前歯舌側転位を伴う骨格性下顎前突症ならびに過蓋咬合が認められました。上顎歯列正中は約3mm左方偏位をしていました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。

治療後

前歯反対咬合は改善され、上下顎歯列正中の偏位も改善されました。

治療の費用

¥597,000
メリット
歯の移動のみで反対咬合の改善とともに側貌の改善も得られ、見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
上下顎マルチブラケット装置の装着期間が若干長かった。
治療期間 / 治療回数
2年2か月(歯を動かした期間24か月)/28回
▼12歳男性の症例
<2021年8月>上下顎前歯部叢生を伴う上顎前突症(下顎後退症)
上下顎前歯の叢生、過蓋咬合、上顎前突が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
上下顎前歯の前後的ずれが大きく、安静時口唇閉鎖不全が認められました。
主訴
上の歯が出ている
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上下顎前歯部叢生、過蓋咬合を伴う上顎前突症(下顎後退症)。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢:

①上顎小臼歯を抜歯して上顎前歯の後方移動。あるいは②外科的矯正術を併用して下顎前方移動を行う。この2案が考えられます。

治療方法:

上顎左右第一小臼歯を抜歯し上下顎マルチブラケット装置、上顎パラタルアーチ、上顎ヘッドギアを用いて上顎前歯の後方移動、、過蓋咬合の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。(大臼歯関係はⅡ級仕上げとなる)

その治療方法を選んだ理由:

歯の移動のみで上顎前歯の後退とともに側貌の改善も得られるため。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎左右第一小臼歯を抜歯し上下顎マルチブラケット装置、上顎パラタルアーチ、上顎ヘッドギアを用いて上顎前歯の後方移動、、過蓋咬合の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(18か月)。

治療前

上下顎前歯の叢生、過蓋咬合、上顎前突が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

上下顎前歯の叢生、過蓋咬合、上顎前突が改善され、安静時口唇閉鎖が可能となりました。

治療の費用

¥557,000
メリット
歯の移動のみで上顎前突の改善とともに側貌の改善も得られ、見た目的にも整った仕上がりとなりました。
デメリット
一時的に上顎に歯肉炎が生じた。
治療期間 / 治療回数
2年5か月(歯を動かした期間18か月)/29回
▼26歳女性の症例
<2021年9月>下顎右第二小臼歯先天的欠如ならびに上顎前歯唇側傾斜、前歯部空隙を伴う上顎前突症
著しい上顎前歯唇側傾斜、前歯部空隙を伴う上顎前突症。下顎右第二小臼歯は先天的欠如で第二乳臼歯は残存し低位にある。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
下顎前歯挺出。下顎左中切歯は根管治療中。
主訴
上の歯が出ている
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
下顎右第二小臼歯先天的欠如ならびに上顎前歯唇側傾斜、前歯部空隙を伴う上顎前突症。上下顎大臼歯関係Ⅰ級。

治療の選択肢:

①下顎第二乳臼歯を抜歯し下顎右第二小臼歯先天的欠如部位の空隙を臼歯の前方移動で閉鎖する。あるいは②下顎第二乳臼歯抜歯部位を補綴処置する。この2案が考えられます。

治療方法:

下顎右第二乳臼歯を抜歯し、上顎左右臼歯部頬側、下顎右小臼歯部にインプラントアンカーを植立、上下顎マルチブラケット装置、上顎パラタルアーチを用いて上顎前歯唇側傾斜、前歯部空隙の改善、下顎右先天的欠如部位への臼歯近心移動による空隙閉鎖、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。(大臼歯関係は右Ⅲ級、左Ⅰ級仕上げとなる)

その治療方法を選んだ理由:

空隙を閉鎖するので補綴処置をしないで済むため。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)下顎右第二乳臼歯を抜歯し、上顎左右臼歯部頬側、下顎右小臼歯部にインプラントアンカーを植立、上下顎マルチブラケット装置、上顎パラタルアーチを用いて上顎前歯唇側傾斜、前歯部空隙の改善、下顎右先天的欠如部位への臼歯近心移動による空隙閉鎖、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(45か月)。

治療前

著しい上顎前歯唇側傾斜、前歯部空隙、上顎前突が認められました。下顎第二乳臼歯が残存し低位にありました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。

治療後

著しい上顎前歯唇側傾斜、前歯部空隙、上顎前突が改善され永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。下顎第二乳臼歯の抜歯空隙は閉鎖されました。上下顎大臼歯関係は右Ⅲ級、左Ⅰ級です。

治療の費用

¥754,000
メリット
上顎前歯の空隙閉鎖と上顎前突の改善とともに側貌の改善も得られ、見た目的にも著しい改善が得られました。
デメリット
治療期間が長くなりました。
治療期間 / 治療回数
4年0か月(歯を動かした期間45か月)/50回
▼15歳男性の症例
<2021年10月>上顎中切歯唇側転位ならびに空隙を伴う上下顎前突症(非抜歯)
上顎中切歯唇側転位ならびに空隙を伴う上下顎前突症。上下顎歯列弓は狭窄して凸型歯列弓。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
上顎正中離開。上下顎左右第三大臼歯あり。
主訴
上の歯が出ている
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎中切歯唇側転位ならびに空隙を伴う上下顎前突症。上下顎歯列弓狭窄。上顎正中離開。上下顎大臼歯関係Ⅰ級。

治療の選択肢:

①下顎歯列弓の側方拡大ならびに上顎歯列の空隙を閉鎖し、上下顎前歯を後退させ、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

治療方法:

下顎クワッドヘリックスを用いて下顎歯列弓の側方拡大を行いつつ上下顎マルチブラケット装置を用いて上顎歯列の空隙を閉鎖し上下顎前歯を後退、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

永久歯非抜歯で主訴の改善が行える。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)下顎クワッドヘリックスを用いて下顎歯列弓の側方拡大を行いつつ上下顎マルチブラケット装置を用いて上顎歯列の空隙を閉鎖し上下顎前歯を後退、上顎正中離開の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(12か月)。

治療前

上顎中切歯唇側転位ならびに空隙を伴う上下顎前突症。上下顎歯列弓は狭窄して凸型歯列弓。上顎正中離開がみられました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。

治療後

上顎前歯部の空隙は閉鎖され上下顎前突感が改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥562,000
メリット
上顎前歯の空隙閉鎖と上下顎前突の改善も得られ、見た目的にも良好な状態となりました。
デメリット
一時歯肉炎が認められましたが、その後改善しました。
治療期間 / 治療回数
1年2か月(歯を動かした期間12か月)/19回
▼7歳男性の症例
<2021年11月>上顎中切歯捻転を伴う上下顎永久歯萌出余地不足(非抜歯治療)
上顎中切歯捻転を伴う上下顎永久歯萌出余地不足(叢生)。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
口裂が小さく口唇緊張が強い。下顎左右第三大臼歯あり。
主訴
乳歯脱落後に永久歯が生えてこない。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎中切歯捻転を伴う上下顎永久歯萌出余地不足(叢生)。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢:

①上下顎歯列弓の側方拡大を行い、永久歯非抜歯で矯正治療を行う。
②上下顎小臼歯4本を抜歯して矯正治療を行う。この2案が考えられます。

治療方法:

機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓の側方拡大を行い、永久歯萌出余地不足を改善する。次いで上顎セクショナルアーチを用いて上顎前歯を整列する。第二大臼歯萌出後に上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

永久歯非抜歯で永久歯列の整列、咬合の確立が行える。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、矯正装置による口内炎、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓の側方拡大を行い、永久歯萌出余地不足を改善する(14か月)。(2)次いで上顎ヘッドギアを用いて大臼歯Ⅱ級関係の改善を行いつつ、上顎セクショナルアーチを用いて上顎4前歯を整列する(9か月)。(3)下顎叢生改善のために下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(9か月)。

治療前

上顎右中切歯が捻転し、上下顎とも永久歯萌出余地不足が認められました。これから叢生が目に見える形になると思われます。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

上下顎とも叢生は改善され、永久歯非抜歯で永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥617,000
メリット
永久歯を抜歯することなく歯列の整列と咬合の確立が行えました。見た目的にも良好な状態となりました。
デメリット
治療終了までの期間が長くなりました。
治療期間 / 治療回数
6年10か月(歯を動かした期間32か月)/50回
▼7歳女性の症例
<2021年12月>上顎左右側切歯捻転を伴う上下顎永久歯萌出余地不足(非抜歯治療)
上顎左右側切歯捻転を伴う上下顎永久歯萌出余地不足(叢生)。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
舌小帯が短い。骨格性下顎前突の傾向がうかがわれました。
主訴
反対咬合になるのではないか。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎左右側切歯捻転を伴う上下顎永久歯萌出余地不足。上下顎大臼歯関係Ⅰ級。

治療の選択肢:

①上下顎歯列弓の側方拡大を行い、永久歯非抜歯で矯正治療を行う。
②上顎前方牽引を行い身長の伸びが停止して抜歯について再診断する。この2案が考えられます。

治療方法:

機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓の側方拡大を行い、永久歯萌出余地不足を改善する。次いで上顎セクショナルアーチを用いて上顎前歯を整列する。第二大臼歯萌出後に上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

永久歯非抜歯で永久歯列の整列、咬合の確立が行える。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、矯正装置による口内炎、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓の側方拡大を行い、永久歯萌出余地不足を改善しました(11か月)。(2)次いで、上顎セクショナルアーチを用いて上顎4前歯を整列しました(7か月)。(3)第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(16か月)。

治療前

上顎側切歯が捻転し同部は反対咬合となっているとともに、永久歯萌出余地不足が認められました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。

治療後

上顎の萌出余地不足は改善され、永久歯非抜歯で適切な上下顎の被蓋、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥606,000
メリット
永久歯を抜歯することなく歯列の整列と咬合の確立が行えました。見た目的にも良好な状態となりました。
デメリット
治療終了までの期間が長くなりました。
治療期間 / 治療回数
7年9か月(歯を動かした期間34か月)/55回
▼25歳女性の症例
<2022年1月>下顎歯列正中左方偏位を伴う上顎正中離開
下顎歯列正中左方偏位を伴う上顎正中離開。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
かみ合わせが浅く、切端咬合の傾向。上顎歯列正中が顔面正中と一致している。
主訴
すきっ歯。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
下顎歯列正中左方偏位を伴う上顎正中離開。上下顎大臼歯関係Ⅰ級。

治療の選択肢:

下顎歯列正中左方偏位の改善のために①右側に顎間ゴム(Ⅲ級ゴム)を用いる。あるいは②下顎右側臼歯部にインプラントアンカーを植立し下顎歯列を右後方移動を行う。この2案が考えられます。

治療方法:

上下顎マルチブラケット装置を用いて上顎正中離開の閉鎖、上下顎歯列正中偏位の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

インプラントアンカー植立を回避する。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上下顎マルチブラケット装置を装着し上顎正中離開の閉鎖、上下顎歯列正中偏位の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(8か月)。

治療前

かみ合わせが浅く、切端咬合の傾向で、上下顎歯列正中偏位を伴う上顎正中離開が認められました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。

治療後

歯列正中の偏位はは改善され、適切な上下顎の被蓋、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥393,000
メリット
正中離開は改善され、かみ合わせも深くなりました。見た目的にも良好な状態となりました。
デメリット
終日の顎間ゴム(Ⅲ級ゴム)装着をお願いしました。
治療期間 / 治療回数
9か月(歯を動かした期間8か月)/11回
▼20歳男性の症例
<2022年2月>下顎左方偏位に伴う顔面非対称
下顎左方偏位に伴う顔面非対称。上顎歯列正中約2mm左方偏位、下顎歯列正中約4mm左方偏位。上顎前歯部空隙。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
下顎骨の左方偏位に伴い上顎歯列は右側臼歯部が舌側に、左側臼歯部が頬側に偏位し上顎歯列弓全体が左方偏位していました。
主訴
下顎左方偏位。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
下顎左方偏位に伴う顔面非対称。上下顎大臼歯関係Ⅰ級。

治療の選択肢:

上顎歯列臼歯部偏位の改善のために①上顎口蓋正中インプラントアンカーを植立し右側臼歯部を頬側に拡大、左側臼歯部を舌側移動する。あるいは②上記の移動を外科的に行う。この2案が考えられます。 その後下顎右方移動術を施行する。

治療方法:

上顎歯列弓全体の左方偏位を修正するために上顎口蓋正中インプラントアンカーを植立し上顎リンガルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上顎歯列全体の右方移動を行う。その後下顎移動術を施行し下顎左方偏位の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

②の上顎骨を外科的に右方移動行う場合は術式が複雑になる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎口蓋正中インプラントアンカーを植立し上顎リンガルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上顎歯列全体の右方移動を行いました(18か月)。その後下顎移動術を施行し下顎左方偏位の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(5か月)。

治療前

下顎骨左方偏位、上顎前歯部に空隙が認められました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。

治療後

顔貌の対称性が得られ上顎歯列の空隙は閉鎖でき、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥164,450(保険適用(3割負担))
メリット
顔貌の対称性が得られ、正中離開も改善されました。見た目的にも良好な状態となりました。
デメリット
上顎口蓋正中にインプラントアンカーを植立したため発音に悪影響が見られた時期がありました。
治療期間 / 治療回数
24か月(歯を動かした期間23か月)/38回
▼8歳男性の症例
<2022年3月>舌突出癖による開咬症、上下顎前突傾向
舌突出癖による開咬症。上下顎前突傾向。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
舌が大きく舌突出癖がある。
主訴
前歯部開咬。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
舌突出癖による開咬症、上下顎前突傾向。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢:

開咬の改善のために①舌縮小術の併用を含めた抜歯治療による前歯部開咬の改善、あるいは②インプラントアンカーを用いた臼歯の圧下による開咬の改善を行う。この2案が考えられます。

治療方法:

下顎タングクリブを装着し前歯部開咬を改善する。その後口唇閉鎖訓練を行い被蓋を維持する。第二大臼歯萌出後、永久歯抜歯の必要性について再検討し上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

舌縮小術の併用を含めた抜歯治療を回避できる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、齲蝕・歯周病などの発生や進行、発音障害などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)下顎タングクリブを装着し前歯部開咬を改善しました(20か月)。その後経過観察を行いました。(26か月)。(2)再度下顎タングクリブを装着しました(13か月)。(3)高校生になり上顎頬側、口蓋側にインプラントアンカーを植立し、臼歯部を圧下することで開咬を改善し永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(40か月)。

治療前

側方歯部から前歯部にかけて著しい開咬が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

やや被蓋は浅いものの、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥701,000
メリット
舌縮小術、外科的矯正術を用いることなく開咬を改善することができました。
デメリット
治療期間が長くなりました。
治療期間 / 治療回数
11年4か月(歯を動かした期間73か月)/80回
▼22歳女性の症例
<2022年4月>上下顎軽度叢生を伴う上下顎前突症
上下顎軽度叢生ならびに口元の突出感がありました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
下顎左右第三大臼歯水平埋伏。
主訴
口元の突出感。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上下顎軽度叢生を伴う上下顎前突症。

治療の選択肢:

①上下顎叢生の改善(非抜歯)のみ行う。あるいは②上下顎小臼歯抜歯により前歯の後退を行う。この2案が考えられます。

治療方法:

上下顎左右第一小臼歯を抜歯し上顎インプラントアンカーを植立、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎前歯の後退、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

本人の主訴が口元の突出感の改善であるため。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上下顎左右第一小臼歯を抜歯し上顎インプラントアンカーを植立、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎前歯の後退、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(23か月)。

治療前

軽度叢生ならびに口元の突出感が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

口元突出感が改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥643,000
メリット
上下顎叢生の改善ならびに上下顎前歯を後退することができ、側貌(口元の突出感)が改善しました。
デメリット
小臼歯の抜歯が必要でした。
治療期間 / 治療回数
2年2か月(歯を動かした期間23か月)/32回
▼54歳女性の症例
<2022年5月>左右側切歯反対咬合を伴う上下顎前歯部叢生
左右側切歯反対咬合を伴う上下顎前歯部叢生が認められました。上顎歯列正中は約3mm右方偏位していました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
上顎右犬歯唇側転位(八重歯)。
主訴
前歯部叢生。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
左右側切歯反対咬合を伴う上下顎前歯部叢生。

治療の選択肢:

①上顎右犬歯を抜歯して叢生の改善を行う。あるいは②上下顎小臼歯抜歯により叢生の改善、歯列正中の偏位を改善する。この2案が考えられます。

治療方法:

上下顎左右第一小臼歯を抜歯し上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、上顎歯列正中右方偏位の改善、、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

歯列正中の改善も希望したため。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、前歯の歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上下顎左右第一小臼歯を抜歯し上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、上顎歯列正中右方偏位の改善、、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(25か月)。

治療前

左右側切歯反対咬合を伴う上下顎前歯部叢生が認められました。上顎右犬歯唇側転位(八重歯)、上顎歯列正中は約3mm右方偏位していました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。

治療後

叢生(八重歯を含む)は改善され、上顎歯列正中右方偏位は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥592,000
メリット
上下顎前歯部叢生の改善ならびに上顎歯列正中右方偏位の改善が行えました。
デメリット
小臼歯の抜歯が必要でした。上下顎前歯部に若干の歯肉退縮が認められました。
治療期間 / 治療回数
2年3か月(歯を動かした期間25か月)/39回
▼7歳女性の症例
<2022年6月>永久歯萌出余地不足を伴う著しい開咬症
永久歯萌出余地不足を伴う著しい開咬が認められました。上顎歯列弓は狭窄し、上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
指しゃぶりが継続している。上顎前歯部歯槽骨は変形していました。
主訴
前歯部開咬。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
永久歯萌出余地不足を伴う著しい開咬症。

治療の選択肢:

①早期に指しゃぶり防止を図り開咬の改善を行う。あるいは②永久歯列完成まで待って抜歯を視野に入れて改善する。この2案が考えられます。

治療方法:

習癖除去装置(上顎タングクリブ)を用いて指しゃぶり防止。次いで上顎歯列の側方拡大を行う。上顎セクショナルアーチを用いて上顎4前歯を整列する。機能的矯正装置(ヘッドギア付きFKO)を用いてⅡ級の改善。第二大臼歯萌出後、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

指しゃぶり習癖の定着を回避して治療後の咬合の安定性を高めるため。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、前歯の歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎タングクリブを用いて指しゃぶり防止(7か月)。(2)次いで床拡大装置を用いて上顎歯列の側方拡大を行いました(5か月)。(3)機能的矯正装置(ヘッドギア付きFKO)を用いてⅡ級の改善を行いました(13か月)。(4)第二大臼歯萌出後、上顎インプラントアンカーを植立し永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(18か月)。

治療前

永久歯萌出余地不足を伴う著しい開咬が認められました。上顎歯列弓は狭窄し、上顎前歯部歯槽骨は変形していました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

開咬は改善され、前歯部、臼歯部の緊密な咬合が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥781,000
メリット
永久歯を抜歯することなく開咬は改善され、前歯部、臼歯部の緊密な咬合が達成されました。見た目的にも良好な仕上がりとなりました。
デメリット
治療期間が長くなりました。
治療期間 / 治療回数
7年7か月(歯を動かした期間43か月)/71回
▼36歳女性の症例
<2022年7月>上顎左側犬歯低位唇側転位を伴う上下顎前歯部叢生が認められました。上顎歯列正中は約4mm左方偏位していました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
下顎歯列正中も左方偏位。上顎右、下顎左第三大臼歯あり。
主訴
八重歯。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎左側犬歯低位唇側転位を伴う上下顎前歯部叢生。

治療の選択肢:

①上顎左小臼歯歯を抜歯して叢生の改善を行う。あるいは②上下顎小臼歯抜歯により叢生の改善、歯列正中の偏位を改善する。この2案が考えられます。

治療方法:

上顎左第一小臼歯、上顎右、下顎左第三大臼歯を抜歯し、アンカースクリューを植立、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎前歯部叢生の改善、上下顎歯列正中左方偏位の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

抜歯本数を少なくしたいと希望したため。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、前歯の歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎左第一小臼歯、上顎右、下顎左第三大臼歯を抜歯し、上顎右、下顎左右臼歯部にアンカースクリューを植立、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎前歯部叢生の改善、上下顎歯列正中左方偏位の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(25か月)。

治療前

上顎左側犬歯低位唇側転位を伴う上下顎前歯部叢生が認められました。上顎左犬歯唇側転位(八重歯)、上顎歯列正中は約4mm左方偏位していました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

叢生(八重歯を含む)ならびに上下顎歯列正中左方偏位は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係は右側Ⅰ級、左側Ⅱ級(1歯分)です。

治療の費用

¥733,000
メリット
上下顎前歯部叢生、八重歯の改善ならびに上顎歯列正中左方偏位の改善が行えました。
デメリット
小臼歯の抜歯が必要でした。下顎前歯部に若干の歯肉退縮が認められました。
治療期間 / 治療回数
2年3か月(歯を動かした期間25か月)/37回
▼19歳女性の症例
<2022年8月>下顎右方偏位に伴う顔面非対称(顎変形症)が認められました。上顎歯列右側臼歯部は頬側に拡大、左側臼歯部は舌側に狭窄し、下顎歯列正中は約3mm、オトガイは約5mm右方偏位していました。上下顎大臼歯関係は右Ⅱ級、左Ⅰ級でした。
症状の補足説明
右側臼歯は咬頭ー咬頭の咬合関係。上下顎左右第三大臼歯あり。
主訴
顔面非対称。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
下顎右方偏位に伴う顔面非対称(顎変形症)。

治療の選択肢:

①上顎歯列の変形を改善し、外科的矯正術(上下顎同時移動術)を施行、顔面の非対称を改善する。あるいは②上下顎叢生の改善を行う、外科的矯正術(上下顎同時移動術)を施行し歯列の偏位を改善する。この2案が考えられます。

治療方法:

上顎口蓋正中にインプラントアンカーを植立、上顎リンガルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上顎歯列弓の変形を修正、歯列の整列を行う。その後、外科的矯正術(上下顎同時移動術)を施行し咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

上顎歯列の非対称を改善しないままに外科的矯正術を施行すれば顔面非対称の改善が不十分となる。上顎歯列の非対称を手術で改善すると術式が複雑になる

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、前歯の歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上下顎左右第三大臼歯を抜歯し、上顎口蓋正中にインプラントアンカーを植立、上顎リンガルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上顎右側臼歯部舌側移動、左側臼歯部頬側拡大を行い歯列弓の変形を修正、歯列の整列を行う(11か月)。(2)外科的矯正術(上下顎同時移動術)を施行する。術後矯正治療により咬合の確立を行う(14か月)。

治療前

下顎右方偏位に伴う下顎歯列の右方偏位ならびに顔面非対称(顎変形症)、上下顎前歯部叢生が認められました。上下顎大臼歯関係は右側Ⅱ級、左側Ⅰ級です。

治療後

叢生ならびに下顎歯列右方偏位は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されるとともに顔貌の非対称が改善されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥208,200(保険適用)
メリット
上下顎前歯部叢生の改善ならびに咬合の改善とともに顔貌の非対称が改善されました。
デメリット
歯の移動により上顎歯列弓の非対称を改善するために上顎口蓋正中にインプラントアンカー植立が必要で、治療期間が若干長くなった。
治療期間 / 治療回数
2年4か月(歯を動かした期間25か月)/33回
▼8歳女性の症例
<2022年9月>上下顎永久歯萌出余地不足を伴う前歯部開咬症(非抜歯)
上下顎永久歯萌出余地不足を伴う前歯部開咬症が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
舌突出癖が疑われました。
主訴
上下前歯に隙間があり、噛みにくい。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上下顎永久歯萌出余地不足を伴う前歯部開咬症。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢:

①Ⅰ期治療で前歯部開咬、永久歯萌出余地不足を改善し、Ⅱ期治療で永久歯列の整列、咬合の確立を行う。あるいは②永久歯列になって開咬の改善、叢生の改善を行い永久歯列の整列、咬合の確立を行う。この2案が考えられます。

治療方法:

下顎タングクリブを用いて開咬の改善を行う。その後、機能的矯正装置を用いて上下顎歯列弓の側方拡大を行い永久歯萌出余地不足の改善を行う。第二大臼歯萌出後上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

開咬を放置した場合は習癖が定着し習癖改善、開咬の改善が困難となる可能性がある。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)下顎タングクリブを用いて開咬の改善を行う(7か月)。(2)機能的矯正装置(バイオネータ)を用いて上下顎歯列弓の側方拡大を行う(7か月)。その後側方歯の交換を観察。(3)第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行う(非抜歯)。(13か月)。

治療前

上下顎前歯開咬のため咀嚼障害が認められました。また上下顎永久歯萌出余地不足が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級です。

治療後

開咬は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級となりました。

治療の費用

¥614,000
メリット
上下顎前歯部開咬の改善、咀嚼障害が改善されました。見た目的にも良好な仕上がりとなりました。
デメリット
下顎タングクリブ装着時に発音等に不自由な時もあった。
治療期間 / 治療回数
6年2か月(歯を動かした期間27か月)/44回
▼11歳女性の症例
<2022年10月>上顎前突傾向を伴う上下顎前歯部叢生(非抜歯)
上顎前突傾向を伴う上下顎前歯部叢生が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
上顎歯列正中約2mm左方偏位していました。
主訴
上顎前歯の歯並びが悪い。咀嚼力が悪い。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎前突傾向を伴う上下顎前歯部叢生。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢:

①Ⅰ期治療で上下顎大臼歯関係Ⅱ級を改善し、Ⅱ期治療で非抜歯で永久歯列の整列、咬合の確立を行う。あるいは②永久歯列になって小臼歯抜歯を行い上下顎大臼歯関係の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。この2案が考えられます。

治療方法:

上顎ヘッドギアを用いて大臼歯関係Ⅱ級を改善する。第二大臼歯萌出後上下顎マルチブラケット装置を用いて非抜歯で永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

Ⅰ期治療で大臼歯関係Ⅱ級を改善できれば、Ⅱ期治療で非抜歯で永久歯列の整列、咬合の確立を行うことできる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎ヘッドギアを用いて大臼歯関係Ⅱ級の改善を行う(8か月)。(2)第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行う(非抜歯)。(19か月)。 

治療前

上下顎前歯部に叢生が認められました。また上下顎大臼歯関係は小臼歯半歯分Ⅱ級です。

治療後

前歯部叢生は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎歯列正中も一致しています。上下顎大臼歯関係はⅠ級となりました。

治療の費用

¥541,000
メリット
上下顎前歯部叢生は改善され、緊密な咬合が得られました。見た目的にも良好な仕上がりとなりました。
デメリット
矯正装置の装着期間が若干長くなりました。
治療期間 / 治療回数
3年7か月(歯を動かした期間27か月)/36回
▼22歳女性の症例
<2022年11月>上下顎前歯部叢生、上顎右犬歯唇側転位を伴う上顎前突症(抜歯症例)
上下顎前歯部叢生、上顎右犬歯唇側転位を伴う上顎前突が認められました。上顎前歯は著しく舌側傾斜していました。上顎歯列正中は約4mm右方偏位を示し著しい過蓋咬合でした。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
右の上顎側切歯矮小歯。上下顎左右第三大臼歯が埋伏していました。
主訴
上顎歯列正中が右にずれている
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上下顎前歯部叢生、上顎右犬歯唇側転位を伴う上顎前突症(アングルⅡ級2類)。過蓋咬合。上顎歯列正中は約4mm右方偏位。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢:

①上下顎小臼歯抜歯を行い上下顎インプラントアンカーを植立し永久歯列の整列、咬合の確立を行う。あるいは②下顎小臼歯抜歯を行い永久歯列の整列の整列を行った後、外科的矯正術(下顎前方移動術)を施行し上下顎大臼歯関係の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。この2案が考えられます。

治療方法:

上顎右側切歯(矮小歯)、左第一小臼歯、下顎左第一小臼歯抜歯を行い上下顎インプラントアンカーを植立し永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

外科的矯正術を避けて永久歯列の整列、咬合の確立を行うことできる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎右側切歯(矮小歯)、左第一小臼歯、下顎右第三大臼歯、左第一小臼歯抜歯を行い上下顎臼歯部頬側にインプラントアンカーを植立、叢生の改善、過蓋咬合の改善、上顎歯列正中偏位の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。(29か月)。

治療前

上下顎前歯部叢生、上顎右犬歯唇側転位を伴う上顎前突が認められました。上顎前歯は著しく舌側傾斜し、著しい過蓋咬合でした。上顎歯列正中は約4mm右方偏位を示し上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

前歯部叢生、過蓋咬合、上顎歯列正中右方偏位は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎歯列正中も一致しています。上下顎大臼歯関係は右側Ⅱ級、左側Ⅰ級となりました。

治療の費用

¥707,000
メリット
上下顎前歯部叢生は改善され、緊密な咬合が得られました。矮小歯を抜歯しそこに犬歯を整列しましたが違和感は少ないと思われます。見た目的にも良好な仕上がりとなりました。
デメリット
矯正装置の装着期間が若干長くなりました。
治療期間 / 治療回数
2年7か月(歯を動かした期間29か月)/38回
▼36歳女性の症例
<2022年12月>著しい上下顎叢生を伴う上下顎前突症、開咬症(抜歯症例)
上下顎叢生、上顎右側切歯舌側転位、上下顎歯列弓狭窄、下顎左右大臼歯舌側傾斜を伴う上下顎前突、開咬が認められました。上下顎歯列正中は約3mm右方偏位していました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
安静時口唇閉鎖不全、全顎的に歯周疾患が認められました。
主訴
上顎前歯の傾きと右の2番目の歯が内側ある
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上下顎叢生、上顎右側切歯舌側転位、上下顎歯列弓狭窄、下顎左右大臼歯舌側傾斜を伴う上下顎前突症、開咬症。上下顎歯列正中は約3mm右方偏位。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢:

①上下顎小臼歯抜歯を行い上顎インプラントアンカーを植立し永久歯列の整列、咬合の確立を行う。あるいは②上下顎小臼歯抜歯を行い上顎ヘッドギアを用いてⅡ級を改善し、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。この2案が考えられます。

治療方法:

上下顎小臼歯抜歯を行い上顎インプラントアンカー、上下顎リンガルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

上顎ヘッドギアは負担が大きいと本人が判断した。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病の悪化などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上下顎小臼歯抜歯を行い上下顎リンガルアーチを用いて臼歯の整直、上顎インプラントアンカーを植立し上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、上顎歯列正中偏位の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。(29か月)。

治療前

上下顎叢生、上顎右側切歯舌側転位、上下顎歯列弓狭窄、下顎左右大臼歯舌側傾斜を伴う上下顎前突、開咬が認められました。上下顎歯列正中は約3mm右方偏位していました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

叢生、上下顎歯列弓狭窄、下顎左右大臼歯舌側傾斜、上顎歯列正中右方偏位は改善され、口元の突出感も改善されました。永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎歯列正中は顔面正中と一致しています。上下顎大臼歯関係はⅠ級となりました。

治療の費用

¥751,000
メリット
上下顎前歯部叢生は改善され、緊密な咬合が得られました。口腔清掃も容易となり、見た目的にも良好な仕上がりとなりました。
デメリット
前歯の歯間乳頭が若干退縮しました。
治療期間 / 治療回数
2年11か月(歯を動かした期間29か月)/46回
▼6歳女性の症例
<2023年1月>上顎大臼歯異所萌出、永久歯萌出余地不足を伴う骨格性下顎前突症(上顎劣成長)(外科的矯正術併用症例)
上顎左右第一大臼歯が近心傾斜し第二乳臼歯遠心部に埋伏していました。上顎劣成長傾向で前歯部反対咬合ならびに永久歯萌出余地不足を伴う骨格性下顎前突症(上顎劣成長)が認められました。
症状の補足説明
上顎左右側切歯舌側転位が疑われました。下顎左方偏位も若干認められました。
主訴
反対咬合
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型、顎機能検査
診断結果
上顎左右第一大臼歯異所萌出、永久歯萌出余地不足を伴う骨格性下顎前突症(上顎劣成長)。前歯部反対咬合。

治療の選択肢:

上顎左右第一大臼歯近心傾斜を改善した後上顎前方牽引を行い前歯部反対咬合を改善する。第二大臼歯萌出後①歯の移動により永久歯列の整列、咬合の確立を行う。あるいは②外科的矯正術(下顎後退術)を施行し、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。この2案が考えられます。

治療方法:

上顎左右第一大臼歯近心傾斜を改善した後上顎前方牽引を行い前歯部反対咬合を改善する。身長の伸びが停止後、外科的矯正術(下顎後退術)を施行し、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。

その治療方法を選んだ理由:

思春期成長により下顎の前突ならびに左方偏位が悪化したため咬合の確立ならびに顔貌の改善のために外科的矯正術を併用しました。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行、麻痺などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎セクショナルアーチを用いて上顎左右第一大臼歯近心傾斜を改善しました(7か月)。(2)上顎前方牽引を行い前歯部反対咬合を改善しました(18か月)。(3)身長の伸びが停止後、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎歯列の整列を行いました(10か月)。(4)外科的矯正術(下顎後退術)を施行し、術後矯正治療により永久歯列の咬合確立を行いました(5か月)。

治療前

上顎左右第一大臼歯が近心傾斜し第二乳臼歯遠心部に埋伏していました。上顎劣成長傾向で前歯部反対咬合ならびに永久歯萌出余地不足を伴う骨格性下顎前突症(上顎劣成長)が認められました。下顎左方偏位も若干認められました。

治療後

永久歯非抜歯で永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎歯列正中も一致し顔貌の非対称も改善されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級となりました。

治療の費用

Ⅰ期治療¥359,000、
Ⅱ期治療(保険適用)¥163,690
メリット
上下顎の緊密な咬合が得られ顔貌の非対称も改善されました。見た目的にも良好な仕上がりとなりました。
デメリット
外科的矯正術の併用が必要でした。
治療期間 / 治療回数
9年10か月(歯を動かした期間40か月)/68回
▼21歳女性の症例
<2023年2月>上下顎左側切歯舌側転位を伴う上下顎前歯部叢生(左側小臼歯抜歯症例)
上下顎左側切歯舌側転位し上下顎前歯部に著しい叢生が認められました。上顎歯列弓は狭窄し上下顎歯列正中はともに左方偏位していました。上下顎大臼歯関係左側Ⅲ級。
症状の補足説明
上顎右側切歯の形態異常が認められました。
主訴
側切歯舌側転位。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上下顎左側切歯舌側転位を伴う上下顎前歯部叢生。上下顎大臼歯関係左側Ⅲ級。

治療の選択肢:

上顎歯列弓の側方拡大後、①上下顎左小臼歯を抜歯し永久歯列の整列、咬合の確立を行う。あるいは②下顎左側切歯を抜歯し、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。この2案が考えられます。

治療方法:

上顎急速拡大装置を用いて上顎歯列弓の側方拡大後、上下顎左第一小臼歯を抜歯し永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。

その治療方法を選んだ理由:

上下顎歯列正中のずれが起きない。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎急速拡大装置を用いて上顎歯列弓の側方拡大(2か月)を行った後、(2)上下顎左第一小臼歯を抜歯し上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(17か月)。

治療前

上顎左右側切歯、下顎左側切歯が舌側転位し、上下顎前歯部叢生、側切歯部反対咬合が認められました。上下顎大臼歯関係はⅢ級でした。

治療後

叢生、反対咬合は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級となりました。

治療の費用

¥637,000
メリット
叢生が改善され、上下顎の緊密な咬合が得られました。見た目的にも良好な仕上がりとなりました。
デメリット
上下顎小臼歯(2本)の抜歯が必要でした。
治療期間 / 治療回数
1年10か月(歯を動かした期間19か月)/30回
▼43歳男性の症例
<2023年3月>上下顎叢生、左右第二大臼歯バッカルクロスバイトを伴う上顎前突症(上下顎小臼歯抜歯症例)
著しい上下顎叢生が認められました。上顎左右第二大臼歯は頬側転位し左右第二大臼歯バッカルクロスバイトでした。過蓋咬合。上顎歯列正中は約2mm右方偏位が見られました。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。
症状の補足説明
上顎左第三大臼歯は近心傾斜し第二大臼歯歯根を吸収していました。
主訴
前歯部の叢生
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査(3DCTを含む)、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上下顎叢生、左右第二大臼歯バッカルクロスバイトを伴う上顎前突症。過蓋咬合。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢:

①アンカースクリュウを植立し上下顎小臼歯を抜歯、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。あるいは②上下顎小臼歯を抜歯、外科的矯正術を併用し永久歯列の整列、咬合の確立を行う。この2案が考えられます。 

治療方法:

上顎左右第一小臼歯、下顎左右第二小臼歯、上顎左第二大臼歯、下顎左右第三大臼歯を抜歯し上顎アンカースクリュウを植立し永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。

その治療方法を選んだ理由:

外科的矯正術を避けられる。上顎左第二大臼歯に歯根吸収が認められ、下顎第二小臼歯に大きな修復物があった。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎左右第一小臼歯、下顎左右第二小臼歯、上顎左第二大臼歯、下顎左右第三大臼歯を抜歯し上顎アンカースクリュウを植立、クロスエラスティックス、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(35か月)。 

治療前

著しい上下顎叢生が認められました。上顎左右第二大臼歯は頬側転位し左右第二大臼歯バッカルクロスバイトでした。過蓋咬合。上顎歯列正中は約2mm右方偏位が見られました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

叢生、バッカルクロスバイトは改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級となりました。上顎左第三大臼歯の咬合参加を観察していく必要があります。

治療の費用

¥701,000
メリット
叢生、バッカルクロスバイトが改善され、上下顎の緊密な咬合が得られました。見た目的にも良好な仕上がりとなりました。
デメリット
大臼歯部の治療に時間がかかり全体の治療期間が長くなった。
治療期間 / 治療回数
3年5か月(歯を動かした期間35か月)/47回
▼33歳男性の症例
<2023年4月>著しい上下顎叢生を伴う骨格性上顎前突症(下顎後退症)、開咬症(抜歯症例)
著しい上下顎叢生、前歯部開咬が認められました。臼歯全歯に著しい咬耗、上顎右犬歯唇側転位、著しい歯肉退縮。下顎右側切歯舌側転位、著しい舌側歯肉退縮でした。上顎歯列正中は約4mm右方偏位が見られました。上下顎大臼歯関係Ⅱ級(半歯分)。
症状の補足説明
上下顎左右第三大臼歯埋伏していました。
主訴
前歯部叢生
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査(3DCTを含む)、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
著しい上下顎叢生を伴う骨格性上顎前突症(下顎後退症)、開咬症。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢:

①上下顎左右第一小臼歯を抜歯し永久歯列の整列、咬合の確立を行う。あるいは②右側は上顎犬歯、下顎側切歯、左側は上下顎第一小臼歯を抜歯し永久歯列の整列、咬合の確立を行う。この2案が考えられます。

治療方法:

右側は上顎犬歯、下顎側切歯を、左側は上下顎第一小臼歯を、また、上下顎左右第三大臼歯を抜歯し上顎アンカースクリュウを植立し上顎前歯の後退、前歯部開咬の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。

その治療方法を選んだ理由:

歯肉退縮が著しく予後不良と思われる右側上顎犬歯、下顎側切歯を抜歯対象とした。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)右側は上顎犬歯、下顎側切歯を、左側は上下顎第一小臼歯、上下顎左右第三大臼歯を抜歯し上顎アンカースクリュウを植立し上顎リンガルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上顎前歯の後退、前歯部開咬の改善、上顎歯列正中右方偏位の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(22か月)。

治療前

著しい上下顎叢生、前歯部開咬が認められました。臼歯全歯に著しい咬耗が見られました。上顎右犬歯は唇側転位、著しい歯肉退縮。下顎右側切歯は舌側転位、著しい舌側歯肉退縮がみられました。上顎歯列正中は約4mm右方偏位が見られ、上下顎大臼歯関係Ⅱ級(半歯分)でした。

治療後

著しい上下顎叢生、前歯部開咬は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級となりました。

治療の費用

¥647,000
メリット
著しい上下顎叢生、前歯部開咬は改善され、永久歯列が整列できました。口腔清掃が行いやすくなったとともに見た目的にも良好となりました。
デメリット
変則的な抜歯のため臼歯部の咬合は十分とは言えません。
治療期間 / 治療回数
2年1か月(歯を動かした期間22か月)/35回
▼21歳女性の症例
<2023年5月>上下顎前歯部叢生ならびに上顎歯列正中右方偏位を伴う上顎前突症(小臼歯抜歯症例)
上下顎前歯部叢生ならびに上顎歯列正中右方偏位を伴う上顎前突症が認められました。水平的開咬が認められました。上顎歯列正中は約3mm右方偏位が見られました。上下顎大臼歯関係Ⅱ級でした。
症状の補足説明
上下顎左右第三大臼歯は埋伏していました。上顎左第三大臼歯は第二大臼歯歯根を圧迫し第二大臼歯は遠心に傾斜していました。
主訴
前歯部叢生
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査(3DCTを含む)、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上下顎前歯部叢生ならびに上顎歯列正中右方偏位を伴う上顎前突症

治療の選択肢:

大臼歯関係Ⅱ級の改善のために①上顎左右臼歯部にアンカースクリュウを植立し固定源とする。あるいは②上顎ヘッドギアを用いて大臼歯の後方移動を行う。この2案が考えられます。

治療方法:

上下顎左右第一小臼歯、上顎左第三大臼歯を抜歯し上顎アンカースクリュウを植立し上下顎前歯部叢生の改善、上顎前歯の後退、水平的開咬の改善、上下顎大臼歯関係Ⅱ級の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。

その治療方法を選んだ理由:

確実な固定源を得られるとともに本人の負担が少ない。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上下顎左右第一小臼歯、上顎左第三大臼歯を抜歯し上顎アンカースクリュウを植立し上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎前歯部叢生の改善、上顎前歯の後退、上顎歯列正中右方偏位の改善、水平的開咬の改善、上下顎大臼歯関係Ⅱ級の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(24か月)。

治療前

上下顎前歯部叢生ならびに上顎歯列正中右方偏位を伴う上顎前突症が認められました。水平的開咬が認められました。上顎歯列正中は約3mm右方偏位が見られました。上下顎大臼歯関係Ⅱ級でした。

治療後

上下顎叢生、水平的開咬開咬,上顎歯列正中右方偏位は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級となりました。

治療の費用

¥717,000
メリット
上下顎叢生、水平的開咬は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。見た目的にも良好となりました。
デメリット
上下顎小臼歯4本の抜歯が必要でした。
治療期間 / 治療回数
2年5か月(歯を動かした期間24か月)/32回
▼27歳女性の症例
<2023年6月>上顎犬歯唇側転位を伴う上下顎前歯部叢生(小臼歯抜歯症例)
上顎犬歯唇側転位(いわゆる八重歯)を伴う上下顎前歯部叢生が認められました。上顎歯列正中は約2mm右方偏位が見られました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
上下顎左右第三大臼歯があり、下顎左右第三大臼歯は水平埋伏していました。
主訴
前歯部叢生
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査(3DCTを含む)、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎犬歯唇側転位を伴う上下顎前歯部叢生

治療の選択肢:

固定源として①上顎左右臼歯部にアンカースクリュウを植立する。あるいは②上顎ヘッドギアを用いる。この2案が考えられます。

治療方法:

上下顎左右第一小臼歯、上顎左右第三大臼歯を抜歯し上顎口蓋正中にアンカースクリュウを植立し上下顎前歯部叢生の改善、上顎歯列正中右方偏位の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。

その治療方法を選んだ理由:

確実な固定源を得られるとともに本人の負担が少ない。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上下顎左右第一小臼歯、上顎左右第三大臼歯を抜歯し上顎口蓋正中にアンカースクリュウを植立し上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上上下顎前歯部叢生の改善、上顎前歯の後退、上顎歯列正中右方偏位の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(30か月)。

治療前

上顎犬歯唇側転位(いわゆる八重歯)を伴う上下顎前歯部叢生が認められました。上顎歯列正中は約2mm右方偏位が見られました。上下顎大臼歯関係Ⅰ級でした。

治療後

上下顎叢生、上顎歯列正中右方偏位は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。動的治療終了後、下顎左右第三大臼歯は抜歯しました。

治療の費用

¥663,000
メリット
上下顎叢生、上顎歯列正中右方偏位は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。見た目的にも良好となりました。
デメリット
上下顎小臼歯4本の抜歯が必要でした。
治療期間 / 治療回数
3年3か月(歯を動かした期間30か月)/36回
▼35歳女性の症例
<2023年7月>著しい上下顎叢生を伴う上顎前突症
著しい上下顎叢生を伴う上顎前突症が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
上顎左右中切歯は唇側転位が認められ、右側側切歯は反対咬合を示していました。下顎右第二大臼歯著しい舌側傾斜。修復物が多数認められました。
主訴
前歯部乱杭歯
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
著しい上下顎叢生を伴う上顎前突症

治療の選択肢:

①歯髄処置がされている上顎右側切歯を抜歯する。②唇側転位している犬歯を抜歯する。この2案が考えられます。

治療方法:

上顎左右第一小臼歯、上顎右側切歯、下顎右第一小臼歯を抜歯し上顎クワッドヘリックスを用いて上顎歯列の側方拡大、下顎リンガルアーチを用いて犬歯部を拡大する。上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎前歯部叢生の改善、上顎前歯の後退、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。

その治療方法を選んだ理由:

上顎右側切歯は歯髄処置がされていて変色しているため抜歯対象とする。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎左右第一小臼歯、上顎右側切歯、下顎右第一小臼歯を抜歯し上顎クワッドヘリックスを用いて上顎歯列の側方拡大、下顎リンガルアーチを用いて犬歯部を拡大する。上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎前歯部叢生の改善、上顎前歯の後退、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(35か月)。

治療前

著しい上下顎叢生を伴う上顎前突症が認められました。上顎左右中切歯は唇側転位が認められ、右側側切歯は反対咬合、下顎右第二大臼歯著しい舌側傾斜を示していました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

上下顎叢生、右側反対咬合、上顎前歯唇側傾斜は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。今後上顎前歯の歯冠修復を行う予定です。

治療の費用

¥681,000
メリット
上下顎叢生、右側反対咬合、上顎前歯唇側傾斜は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。見た目的にも良好となりました。
デメリット
上下顎小臼歯3本、上顎右側切歯の抜歯が必要でした。著しく舌側傾斜していた下顎右第二大臼歯の整直に時間を要した。
治療期間 / 治療回数
3年1か月(歯を動かした期間35か月)/48回
▼26歳女性の症例
<2023年8月>上顎左側切歯、下顎左右中切歯先天的欠如を伴う切端咬合
上顎左側切歯、下顎左右中切歯先天的欠如を伴う切端咬合が認められました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
上顎右側切歯・左犬歯は矮小歯でした。
主訴
下顎前歯の乳歯残存。上下顎歯列正中のずれ
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎左側切歯、下顎左右中切歯先天的欠如を伴う切端咬合

治療の選択肢:

①下顎左右乳中切歯を抜歯して空隙を閉鎖する。②下顎左右乳中切歯を抜歯して空隙を補綴処置する。この2案が考えられます。

治療方法:

上顎右側切歯(矮小歯)、下顎左右乳中切歯を抜歯して上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎抜歯空隙の閉鎖、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。保定終了後、上顎左犬歯の歯冠補綴を行う予定。

その治療方法を選んだ理由:

補綴処置の歯を少なくする。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎右側切歯(矮小歯)、下顎左右乳中切歯を抜歯して上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎抜歯空隙の閉鎖、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(23か月)。

治療前

上顎左側切歯、下顎左右中切歯先天的欠如を伴う切端咬合が認められました。上顎右側切歯・左犬歯は矮小歯で左犬歯の遠心空隙には人工歯が装着されていました。下顎左右乳中切歯が残存し歯根吸収が進行していました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。

治療後

上顎右側切歯の位置に犬歯が配列され、矮小歯である左犬歯の隣接面にレジンを築盛し将来の補綴処置のためのスペースを確保しています。下顎乳前歯抜歯部位は側切歯が整列され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。保定終了後、上顎左犬歯の歯冠補綴を行う予定です。

治療の費用

¥652,000
メリット
補綴処置の歯をできるだけ少なくし、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。見た目的にも良好となりました。
デメリット
変則的な抜歯となったため若干咬合が甘くなりました。
治療期間 / 治療回数
2年0か月(歯を動かした期間23か月)/33回
▼8歳女性の症例
<2023年9月>下顎左側切歯先天的欠如、上下顎永久歯萌出余地不足を伴う上顎前突症
下顎左側切歯先天的欠如、上下顎永久歯萌出余地不足を伴う上顎前突症が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
上顎左右犬歯の萌出方向異常(近心傾斜)が認められました。
主訴
下顎前歯叢生。上顎中切歯前突感
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
下顎左側切歯先天的欠如、上下顎永久歯萌出余地不足を伴う上顎前突症

治療の選択肢:

①歯列弓側方拡大を行い、非抜歯で整列する。②上下顎小臼歯抜歯して整列する。この2案が考えられます。

治療方法:

機能的矯正装置(バイオネータ)を用いて歯列弓の側方拡大を行った後、床拡大装置を用いてさらに側方拡大を継続。その後、上顎左右小臼歯、下顎左小臼歯を抜歯して上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎前歯の後退、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。

その治療方法を選んだ理由:

口元の前突感を改善するため。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)機能的矯正装置(バイオネータ)を用いて歯列弓の側方拡大(3か月)(2)床拡大装置を用いてさらに側方拡大(12か月)。(3)上顎左右第一小臼歯、下顎左第一小臼歯を抜歯して上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎前歯の後退、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(24か月)。

治療前

下顎左側切歯先天的欠如ならびに上下顎永久歯萌出余地不足を伴う上顎前突症が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

上顎左右中切歯の唇側傾斜ならびに口元の突出感は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級となりました。

治療の費用

¥716,000
メリット
口元の前突感が改善されるとともに永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。見た目的にも良好となりました。
デメリット
変則的な抜歯となったため若干咬合が甘くなりました。
治療期間 / 治療回数
6年2か月(歯を動かした期間39か月)/66回
▼13歳女性の症例
<2023年10月>左右第一小臼歯バッカルクロスバイト、上顎中切歯相対捻転を伴う叢生
上顎歯列弓の幅径が大きく、左右第一小臼歯バッカルクロスバイトとなり上顎中切歯相対捻転を伴う叢生が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
舌が大きい。
主訴
前歯の歯並びが悪い
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
左右第一小臼歯バッカルクロスバイト、上顎中切歯相対捻転を伴う叢生

治療の選択肢:

①上顎歯列弓幅径縮小を行い、非抜歯で整列する。②上下顎小臼歯抜歯して整列する。この2案が考えられます。

治療方法:

上顎リンガルアーチを用いて上顎左右小臼歯を舌側に牽引し上顎歯列弓幅径縮小を行う。その後、上顎ヘッドギア、上顎マルチブラケット装置を用いてバッカルクロスバイトを改善する。第二大臼歯萌出後、上顎ヘッドギア、上下顎マルチブラケット装置を用いてⅡ級の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。

その治療方法を選んだ理由:

舌が大きいため抜歯治療を行うと歯列が小さくなり、咬合が安定しないと思われる。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)残存する上顎左第二乳臼歯を抜歯し上顎リンガルアーチを用いて上顎左右小臼歯を舌側に牽引し上顎歯列弓幅径縮小を行いました(6か月)(2)上顎ヘッドギア、上顎マルチブラケット装置を用いてバッカルクロスバイトを改善(12か月)。(3)第二大臼歯萌出後、上顎ヘッドギア、上下顎マルチブラケット装置を用いてⅡ級の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(20か月)。  

治療前

上顎歯列弓の幅径が大きく、左右第一小臼歯バッカルクロスバイトとなり上顎中切歯相対捻転を伴う叢生が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

上顎前歯部叢生、小臼歯部のバッカルクロスバイトは改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級となりました。

治療の費用

¥543,000
メリット
上顎前歯部叢生、小臼歯部のバッカルクロスバイトは改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。
デメリット
治療期間がやや長くなりました。
治療期間 / 治療回数
3年6か月(歯を動かした期間38か月)/38回
▼9歳女性の症例
<2023年11月>上下顎永久歯萌出余地不足(叢生)
上下顎永久歯萌出余地不足(叢生)が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
上下口唇の緊張が強い。
主訴
下顎前歯の歯並びが悪い
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上下顎永久歯萌出余地不足(叢生)。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢:

①上下顎大臼歯関係Ⅱ級を改善し、非抜歯で整列する。②上下顎小臼歯抜歯して整列する。この2案が考えられます。

治療方法:

上顎ヘッドギアを用いて上顎大臼歯の後方移動により大臼歯関係Ⅱ級の改善を行いました。下顎第二乳臼歯交換時に下顎リンガルアーチを用いて保隙しました。第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。

その治療方法を選んだ理由:

上下顎大臼歯関係Ⅱ級を改善し上下顎歯列を若干側方拡大することで非抜歯で治療できると思われた。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎ヘッドギアを用いて上顎大臼歯の後方移動により大臼歯関係Ⅱ級の改善を行いました。(5か月)(2)下顎第二乳臼歯交換時に下顎リンガルアーチを用いて保隙しました。(2か月)。(3)第二大臼歯萌出後、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、大臼歯の整直、咬合の確立を行いました。(14か月)。   

治療前

上下顎前歯部永久歯萌出余地不足(叢生)が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後

上下顎前歯部叢生は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級となりました。

治療の費用

¥619,000
メリット
上下顎前歯部叢生は改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級となりました。
デメリット
第二大臼歯の萌出が遅かったため、全体の治療期間がやや長くなりました。
治療期間 / 治療回数
5年8か月(歯を動かした期間21か月)/37回
▼32歳女性の症例
<2023年12月>左右側切歯反対咬合、右第二大臼歯バッカルクロスバイトを伴う上下顎叢生
左右側切歯反対咬合、右第二大臼歯バッカルクロスバイトを伴う上下顎前歯部叢生が認められました。上下顎歯列弓狭窄。上下顎大臼歯関係はほぼⅠ級でした。
症状の補足説明
下顎右第二大臼歯は著しく舌側傾斜、上顎右第二大臼歯は著しく頬側転位して同部がバッカルクロスバイトを呈していた。舌小帯がやや短い。
主訴
前歯の歯並びが悪い。奥歯のかみ合わせが悪い。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
左右側切歯反対咬合、右第二大臼歯バッカルクロスバイトを伴う上下顎前歯部叢生。上下顎歯列弓狭窄。上下顎大臼歯関係Ⅰ級。

治療の選択肢:

①上下顎歯列弓の狭窄を改善し、非抜歯で整列する。②上下顎小臼歯抜歯して整列する。この2案が考えられます。

治療方法:

上顎クワッドヘリックスを用いて歯列弓の狭窄を改善しつつ、クロスエラスティックスを用いてバッカルクロスバイトの改善を行う。その後、上下顎マルチブラケット装置を用いて永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。

その治療方法を選んだ理由:

上下顎歯列弓の狭窄を改善すれば前歯の唇側傾斜を起こすことなく非抜歯で治療できると思われた。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎クワッドヘリックスを用いて歯列弓の狭窄を改善しつつ、クロスエラスティックスを用いてバッカルクロスバイトの改善を行いました。(7か月)(2)上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎歯列弓の側方拡大、上下顎叢生の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(18か月)。

治療前

上下顎前歯部叢生、右第二大臼歯バッカルクロスバイトが認められました。上下顎大臼歯関係はほぼⅠ級でした。

治療後

上下顎前歯部叢生、反対咬合、大臼歯のバッカルクロスバイトは改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。

治療の費用

¥602,000
メリット
上下顎前歯部叢生、バッカルクロスバイトは改善され、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。見た目的にも良好となりました。
デメリット
第二大臼歯の舌側傾斜が若干残りました。
治療期間 / 治療回数
2年6か月(歯を動かした期間25か月)/29回
▼24歳女性の症例
<2024年1月>上下顎前歯部叢生、切端咬合を伴う上下顎前突症
上下顎前歯部軽度叢生、切端咬合を伴う上下顎前突症が認められました。上下顎前歯は唇側傾斜していました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
上下顎左右第三大臼歯があり、下顎左右第三大臼歯は水平埋伏していました。
主訴
口元の前突感。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上下顎前歯部叢生、切端咬合を伴う上下顎前突症。上下顎大臼歯関係Ⅰ級。

治療の選択肢:

①上下顎歯列叢生を改善し、非抜歯で整列する。②上下顎小臼歯抜歯して上下顎前歯の後退を図り、整列する。この2案が考えられます。

治療方法:

上下顎小臼歯抜歯して上顎アンカースクリューを植立し、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、上下顎前歯唇側傾斜の改善、上下顎前歯の後退、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。

その治療方法を選んだ理由:

非抜歯で治療すると口元の前突感が改善できないため小臼歯抜歯を選択した。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上下顎第一小臼歯抜歯して上顎アンカースクリューを植立し、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、上下顎前歯唇側傾斜の改善、上下顎前歯の後退、永久歯列の整列、咬合の確立を行いました。(25か月)。

治療前

上下顎前歯部軽度叢生、切端咬合を伴う上下顎前突症が認められました。上下顎前歯は唇側傾斜していました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。

治療後

上下顎前歯部叢生は改善され、適正な被蓋が得られ、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。口元の突出感が改善されました。

治療の費用

¥714,000
メリット
上下顎前歯部叢生は改善され、適正な被蓋が得られ永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。口元の突出感が改善され、無理なく口が閉じられるようになりました。
デメリット
上下顎小臼歯抜歯が必要でした。
治療期間 / 治療回数
2年3か月(歯を動かした期間25か月)/34回
▼16歳女性の症例
<2024年2月>上下顎前歯部叢生を伴う骨格性下顎前突症
上下顎前歯部叢生を伴う骨格性下顎前突症が認められました。上顎前歯は唇側傾斜、下顎前歯は舌側傾斜していました。上下顎歯列弓は狭窄していました。下顎の左方偏位に伴う顔貌の非対称が認められました。上下顎大臼歯関係はⅢ級でした。
症状の補足説明
上下顎左右第三大臼歯があり、下顎左右第三大臼歯は水平埋伏していました。上下顎歯列正中はともに左方偏位。
主訴
下顎の前突感。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上下顎前歯部叢生を伴う骨格性下顎前突症。上顎前歯唇側傾斜、下顎前歯舌側傾斜。上下顎歯列弓狭窄。上下顎歯列正中左方偏位。上下顎大臼歯関係Ⅲ級。

治療の選択肢:

①上下顎歯列叢生を改善し、外科的矯正術を併用する。②上下顎小臼歯抜歯して上下顎前歯の後退を図り、整列する。この2案が考えられます。

治療方法:

上顎左右第一小臼歯、下顎左右第三大臼歯を抜歯して上顎アンカースクリューを植立し、上顎リンガルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、上顎前歯唇側傾斜、下顎前歯舌側傾斜の改善、上下顎歯列幅径の調整を行う。上下顎同時移動術の施行。永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由:

顔貌の非対称、下顎前突感を改善するためには外科的矯正術を併用することが望ましい。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行、口唇の痺れなどのリスクや副作用が考えられます。

治療の手順:

(1)上顎左右第一小臼歯、下顎左右第三大臼歯を抜歯して上顎アンカースクリューを植立し、上顎リンガルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、上顎前歯唇側傾斜、下顎前歯舌側傾斜の改善、上下顎歯列幅径の調整を行いました(26か月)。(2)上下顎同時移動術の施行。(3)術後矯正治療で永久歯列の整列、咬合の確立を行いました(6か月)。

治療前

上下顎前歯部叢生を伴う骨格性下顎前突症が認められました。上顎前歯は唇側傾斜、下顎前歯は舌側傾斜、上下顎歯列弓は狭窄していました。下顎の左方偏位に伴う顔貌の非対称が認められ、上下顎大臼歯関係はⅢ級でした。

治療後

上下顎前歯部叢生は改善され、適正な被蓋が得られ、永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。下顎の左方偏位、前突感が改善されました。上顎のみ小臼歯抜歯しているため上下顎大臼歯関係はⅢ級です。

治療の費用

¥205,990(保険適用3割)
メリット
上下顎前歯部叢生は改善され、適正な被蓋が得られ永久歯列の整列、咬合の確立が達成されました。顔貌は左右対称となり下顎の前突感が改善されました。
デメリット
外科的矯正術の併用が必要でした。
治療期間 / 治療回数
2年11か月(歯を動かした期間31か月)/37回
▼26歳女性の症例
<2024年3月>上顎右側切歯先天的欠如ならびに上顎左側切歯矮小歯を伴う前歯部叢生
症状
上顎右側切歯先天的欠如ならびに上顎左側切歯矮小歯を伴う前歯部叢生が認められました。そのため上下顎歯列正中は約3mm右方偏位していました。左側第三大臼歯にクロスバイトが認められました。上下顎大臼歯関係は右側Ⅱ級、左側Ⅰ級でした。
症状の補足説明
下顎左中切歯は唇側転位し歯肉退縮が認められました。
主訴
下顎前歯部叢生。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎右側切歯先天的欠如ならびに上顎左側切歯矮小歯を伴う前歯部叢生。上下顎歯列正中は約3mm右方偏位。下顎左中切歯唇側転位。上下顎大臼歯関係は右側Ⅱ級、左側Ⅰ級。

治療の選択肢

①上下顎左側前歯を抜歯して上下顎前歯の右方偏位の改善、叢生を改善する。あるいは②上下顎非抜歯で歯列叢生を改善する。この2案が考えられます。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行、口唇の痺れなどのリスクや副作用が考えられます。

治療方法

矮小歯である上顎左側切歯、唇側転位して歯肉退縮の認められる下顎左中切歯を抜歯して上顎アンカースクリューを植立、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、上下顎歯列正中右方偏位の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。

その治療方法を選んだ理由 【例】負担が少ない など

下顎非抜歯で歯列の拡大を行うと前歯唇側歯肉退縮が悪化する。また歯列正中の改善のためには上下顎左側歯の抜歯が必要と考えられた。

治療方法(詳細)

(1)矮小歯である上顎左側切歯、唇側転位して歯肉退縮のある下顎左中切歯を抜歯して上顎上顎アンカースクリュー、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、上下顎歯列正中右方偏位の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を行う。(24か月)。

治療前の状態

上顎右側切歯の位置に犬歯があり、上顎左側切歯は矮小歯でした。下顎前歯叢生があり、上下顎歯列正中は右方偏位が認められ上下顎大臼歯関係は右側Ⅱ級、左側Ⅰ級でした。

治療後の状態

上顎左右側切歯の位置に犬歯が整列されました。下顎前歯叢生、上下顎歯列正中の右方偏位は改善されました。上下顎大臼歯関係は右側Ⅱ級、左側Ⅰ級です。

治療の費用

¥675,000
メリット
矮小歯である上顎左側切歯の補綴処置の必要がなくなり、叢生の改善、上下顎歯列正中右方偏位の改善、永久歯列の整列、咬合の確立を得られた。
デメリット
上顎左側切歯、下顎左中切歯の抜歯が必要でした。
治療回数 / 治療期間
2年1か月(歯を動かした期間24か月)/27回
▼24歳女性の症例
<2024年4月>下顎犬歯唇側転位、著しい前歯部叢生、Gummy smileを伴う上顎前突症(下顎後退症)(外科的矯正術併用症例)
症状
下顎左右犬歯唇側転位ならびに著しい前歯部叢生を伴う上顎前突症が認められました。水平的開咬、頤の後退感ならびにGummy smileが認められました。上下顎大臼歯関係はややⅡ級でした。
症状の補足説明
上下顎左右第三大臼歯がありました。
主訴
下顎前歯部叢生。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
下顎犬歯唇側転位、著しい前歯部叢生を伴う上顎前突症(下顎後退症)。水平的開咬、頤の後退感。Gummy smile。上下顎大臼歯関係はややⅡ級。

治療の選択肢

①上下顎左右小臼歯を抜歯して上顎前歯後退、叢生を改善する。あるいは②上下顎左右小臼歯、下顎第三大臼歯を抜歯して叢生を改善、外科的矯正術を併用して咬合を確立する。この2案が考えられます。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行、口唇の痺れなどのリスクや副作用が考えられます。

治療方法

①上下顎左右小臼歯し上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生を改善した後、下顎左右第三大臼歯を抜歯して外科的矯正術(上顎挙上、下顎前方移動術)を併用して咬合を確立する

その治療方法を選んだ理由

頤の後退感。Gummy smileを改善するために外科的矯正術(上顎挙上、下顎前方移動術)の併用が必要と考えられた。

治療方法(詳細)

(1)上下顎左右第一小臼歯を抜歯して叢生を改善(8か月)。(2)下顎左右第三大臼歯を抜歯して下顎歯列の後方移動を行い外科的矯正術(上顎挙上、下顎前方移動術)を併用して水平的開咬、頤の後退感、Gummy smileを改善し咬合を確立しました(15か月)。

治療前の状態

Gummy smile、下顎前歯部は著しい叢生、水平的開咬があり、頤の後退感がありました上下顎大臼歯関係はややⅡ級でした。

治療後の状態

Gummy smile、下顎前歯部叢生、水平的開咬は改善され、Gummy smile、頤の後退感も改善されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥154,050(3割負担)
メリット
咬合の改善のみならずGummy smile、頤の後退感も改善されました。
デメリット
外科的矯正術の併用が必要でした。
治療回数 / 治療期間
2年0か月(歯を動かした期間23か月)/32回
▼30歳女性の症例
<2024年5月>上下顎歯列正中の右方偏位を伴う上下顎前歯部叢生
症状
上下顎ともに歯列正中が約2mm右方偏位し、上下顎前歯部叢生が認められました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
上下顎左右第三大臼歯はすでに抜歯されていました。
主訴
前歯部叢生。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上下顎歯列正中約2mmの右方偏位を伴う上下顎前歯部叢生。上下顎大臼歯関係Ⅰ級。

治療の選択肢

①上下顎左右第一小臼歯を抜歯して叢生を改善する。あるいは②歯冠修復物のある下顎右第二小臼歯、それ以外は第一小臼歯を抜歯して叢生を改善する。この2案が考えられます。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行、口唇の痺れなどのリスクや副作用が考えられます。

治療方法

①上下顎左右第一小臼歯を抜歯して上顎アンカースクリューを植立、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、歯列正中の右方偏位改善、咬合を確立する

その治療方法を選んだ理由

下顎右第二小臼歯の修復物は広範囲ではなかったので、本人は治療期間が短くできる方法を選択した。

治療方法(詳細)

(1)上下顎左右第一小臼歯を抜歯し上顎臼歯部にアンカースクリューを植立、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて叢生の改善、歯列正中の右方偏位改善、咬合を確立しました(30か月)。     

治療前の状態

顔面正中に対して上下顎ともに歯列正中が約2mm右方偏位すると同時に上下顎前歯部に著しい叢生が認められました。上下顎大臼歯関係はほぼⅠ級でした。

治療後の状態

上下顎ともに歯列正中は顔面正中と一致し、上下顎前歯部の叢生が改善されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級です。

治療の費用

¥669,000
メリット
叢生の改善のみならず歯列正中の偏位も改善されました。
デメリット
上下顎小臼歯の抜歯が必要でした。
治療回数 / 治療期間
2年10か月(歯を動かした期間30か月)/37回
▼20歳女性の症例
<2024年6月>上顎前歯唇側傾斜を伴う骨格性上顎前突症(下顎後退症)
症状
上顎前歯は著しく唇側傾斜、水平的開咬症が認められました。安静時口唇閉鎖不全。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
上下顎左右第三大臼歯がありました。
主訴
口が閉じにくい。
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎前歯唇側傾斜を伴う骨格性上顎前突症(下顎後退症)。安静時口唇閉鎖不全。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢

①上顎左右第一小臼歯を抜歯して上顎前歯を後方移動する。あるいは②上下顎左右第一小臼歯を抜歯して外科的矯正術(下顎前方移動術)を併用する。この2案が考えられます。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療方法

①上顎左右第一小臼歯、上顎左右第三大臼歯を抜歯して上顎アンカースクリューを植立、上下顎マルチブラケット装置を用いて上顎前歯唇側傾斜の改善、永久歯列の整列、咬合を確立する。上下顎大臼歯関係はⅡ級仕上げとする。

その治療方法を選んだ理由

本人は外科的矯正術の併用は望まなかった。

治療方法(詳細)

(1)上顎左右第一小臼歯、上顎左右第三大臼歯を抜歯し上顎臼歯部にアンカースクリューを植立、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上顎前歯唇側傾斜の改善、永久歯列の整列、咬合を確立しました(31か月)。     

治療前の状態

上顎前歯は著しく唇側傾斜、水平的開咬症が認められました。安静時口唇閉鎖不全が認められました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後の状態

上顎前歯唇側傾斜は改善され、安静時に無理なく口唇閉鎖が可能となり、永久歯列の整列、咬合を確立が改善されました。上下顎大臼歯関係はⅡ級仕上げです。

治療の費用

¥652,000
メリット
永久歯列の整列、咬合の確立とともに上顎前歯唇側傾斜の改善、安静時口唇閉鎖不全も改善されました。
デメリット
上顎小臼歯、第三大臼歯の抜歯が必要でした。
治療回数 / 治療期間
2年6か月(歯を動かした期間31か月)/32回
▼18歳女性の症例
<2024年7月>上顎歯列正中の右方偏位、左右側切歯反対咬合を伴う上下顎前歯部叢生
症状
左右側切歯舌側転位による側切歯反対咬合を伴って著しい上下顎前歯部叢生が認められました。上顎歯列正中は約4mm右方偏位していました。上下顎大臼歯関係はⅠ級でした。
症状の補足説明
上下顎左右第三大臼歯がありました。
主訴
前歯部叢生
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
上顎歯列正中の右方偏位、左右側切歯反対咬合を伴う上下顎前歯部叢生。上顎歯列正中約4mm右方偏位。上下顎大臼歯関係Ⅰ級。

治療の選択肢

①固定源を増強するために上顎ヘッドギアを用いる。あるいは②固定源を増強するために上顎アンカースクリュウを用いる。この2案が考えられます。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療方法

①上顎左右第一小臼歯を抜歯して上顎ヘッドギア、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎叢生の改善、上顎歯列正中右方偏位の改善、永久歯列の整列、咬合を確立する。上下顎大臼歯関係はⅠ級を維持する。

その治療方法を選んだ理由

本人はアンカースクリューの植立を望まなかった。

治療方法(詳細)

(1)上顎左右第一小臼歯を抜歯して上顎ヘッドギア、上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎叢生の改善、上顎歯列正中右方偏位の改善、永久歯列の整列、咬合を確立しました(25か月)。          

治療前の状態

左右側切歯舌側転位による側切歯反対咬合ならびに著しい上下顎前歯部叢生が認められました。上顎歯列正中は約4mm右方偏位していました。

治療後の状態

上下顎叢生ならびに上顎歯列正中右方偏位が改善され、永久歯列の整列、咬合を確立が改善されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級を維持していました。

治療の費用

¥613,000
メリット
上下顎叢生ならびに上顎歯列正中右方偏位が改善され、見た目的にも整った仕上がりになりました。
デメリット
上下顎小臼歯の抜歯が必要でした。
治療回数 / 治療期間
2年2か月(歯を動かした期間25か月)/28回
▼21歳女性の症例
<2024年8月>著しい上下顎前歯部叢生を伴う開咬症
症状
著しい上下顎前歯部叢生を伴う左右小臼歯間の開咬症が認められました。下顎歯列正中は約2mm右方偏位していました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。
症状の補足説明
上下顎左右第三大臼歯がありました。
主訴
前歯部叢生
検査方法
口腔の審査、レントゲン検査、口腔内・顔面写真、歯列模型
診断結果
著しい上下顎前歯部叢生を伴う開咬症。下顎歯列正中約2mm右方偏位。上下顎大臼歯関係Ⅱ級。

治療の選択肢

①固定源を増強するために上顎パラタルアーチを用いる。あるいは②固定源を増強するために上顎アンカースクリュウを用いる。この2案が考えられます。

リスクと副作用:

矯正力による歯の痛み、歯根吸収、歯肉退縮、齲蝕・歯周病などの発生や進行などのリスクや副作用が考えられます。

治療方法

①上下顎左右第一小臼歯を抜歯して上下顎前歯部叢生の改善、開咬の改善、永久歯列の整列、咬合を確立する。

その治療方法を選んだ理由

アンカースクリューの植立は必ずしも必要とならなかった。

治療方法(詳細)

((1)上下顎左右第一小臼歯を抜歯して上顎パラタルアーチ、上下顎マルチブラケット装置を用いて上下顎前歯部叢生の改善、下顎歯列正中右方偏位の改善、開咬の改善、大臼歯関係Ⅱ級の改善、永久歯列の整列、咬合を確立しました。(22か月)。             

治療前の状態

著しい上下顎前歯部叢生を伴う左右小臼歯間の開咬症が認められました。上顎左右側切歯は舌側転位で、下顎歯列正中は約2mm右方偏位していました。上下顎大臼歯関係はⅡ級でした。

治療後の状態

上下顎叢生ならびに下顎歯列正中右方偏位が改善され、永久歯列の整列、咬合を確立が改善されました。上下顎大臼歯関係はⅠ級となりました。

治療の費用

¥636,000
メリット
上下顎叢生、開咬ならびに下顎歯列正中右方偏位が改善され、見た目的にも整った仕上がりになりました。
デメリット
上下顎小臼歯の抜歯が必要でした。
治療回数 / 治療期間
1年10か月(歯を動かした期間22か月)/30回